いよいよ就職戦線も佳境に入ってきましたね。
先日、いつも読ませていただいている音大就活生のブログを拝見して・・・。
ちょっとだけカミングアウトすると長年某化粧品会社で自分は人事の仕事に携わってきました。
そして、何万通ものエントリーシートに埋もれ、毎年2~3000人の学生と向き合ってきました。
彼女のブログにアップされていた会社説明会でもらったというサンプルのブランドも見覚えがあるもので、その会社の人事部長も採用担当も旧知の仲であるし、
コッソリよろしく頼むよって親心から連絡とってあげようかなとも考えたけど、それはやはりやってはいけないことでもあるし、ガンバレって心の中で祈るしかない。
「面接」ってドアの向こうから入ってきた瞬間にオーラを感じる学生がいます。
残念ながらコレはうまく説明できない。
聞くとやっぱりそういう子は既に何社からも内定をこぎつけてる。
音大生って、就職活動でやっぱりハンデがあることは否定できない。
まわりになかなか同志がいないし、大学も一般大学と違って就職部もなければゼミの担当教授が紹介してくれるわけでもない。
一般企業としては、受ける側もできることなら一般学生を優先的に採用したいと思う。
だけどね、絶対に不利だと自分から卑下してはいけないし逃げてもいけない。
逆に一般学生にないメリットはたくさんあるんだし、そこをアピールすればいい。
一般学生の90%以上は○○サークルで部長をやってて、そこでリーダーシップを発揮して、とか、バイトで協調性を、とか、恐らく今ならボランティアなんて言葉を使えば印象いいかな、なんてね、みんな思っちゃう。
だけど、ああまた始まったなって採用する側は少しも心を打たれない。
結局アナタは何をもって認められたいとここまで頑張ってきましたか?
“もしドラ”で話題になったドラッカーの言葉にも通ずる大切なことです。
音大生は一般学生と違って結構ひとつのことを4年間真剣に打ち込んできています。
そして、そこから得たものは大きな財産になっているはずです。
イタリア語やドイツ語に触れる機会も多く、海外留学などを通して海外の見聞に触れ、広い視野を得る機会もたくさんあったと思います。
そして、何よりも、演奏を通して多くの人を感動させてきたこと。
演奏を聴いて「よかったよ」と大きな拍手をもらい、涙を流してくれたこともあったでしょう。
どうしたらお客様に喜んでもらえるか、プログラムを考え、会場の雰囲気をプロデュースし、パンフのデザインを試行錯誤し、そしてMCも練習したでしょう。
仕事って、どうしたらお客様が喜んでくれるか、感動してくれるか、それが命なんです。
学生時代にその経験ができるのは音大生の大きな強みです。
初めのころは技術をいかに磨くか、もっと上のレベルの曲をマスターできるかを必死に研鑽し、そして舞台に上がってスポットライトを浴び、お客様の拍手をいただいていくうちに、もっとお客様の心に何かを届けたい、喜んでもらいたいと言う気持ちが芽生えたはずです。
この気持ちこそが仕事に役立つんです。
学生時代のリーダーシップなんてね、企業に就職した一年目なんて発揮されるとかえって邪魔だし、誰も求めない。
お茶入れてくれって言われて、本当に美味い感動できるお茶を入れる人間ってそうはいない。
ふと、「サラリーマン金太郎」を思い出しましたが、暴走族上がりの主人公がヒョンなことから大企業に就職して、まるで使い物にならないから鉛筆でも削っておけって言われて、朝から晩まで毎日鉛筆をナイフで削る作業だけを繰り返す。
しかし、やがてその鉛筆が凄く書きやすいと評判になる。
使う人の気持ちになってそれは削られているから、その気持ちが伝わる。
まあね、漫画の世界の話だから、すべてが万事そんなことはないんだけど、何かのヒントになってくださればよいと思います。
自信を持って顔を上げてアピールしてきてください。
ボクは心からそれを応援します。
もしもお知り合いの方や就活で頑張っている音大の後輩たちがいらっしゃるなら、どうぞお話してあげてください。
では!!