拘置所の差し入れ | 愛と幻想の薬物

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病んだ精神を癒やすために、体験を基にし、エッセンスとしてのホラを加えながら『さいはての地』での記憶を辿ります。
妄想、現実、ありがちな経験をもとにした物語です。

皆さまこんにちは、某拘置所で拘禁中の禰彌(でび)です。


先日から度々居室外の通路から刑務官の人たちが、同じ話を幾つかの居室の拘禁者に訊ねている質問がある。


『"実話ナックル○"の差し入れ(又は自弁?)やけど、1ページの七割ベタ塗り(黒く塗りつぶす)になるけど、それでも構わんなら認可の上で受領になるけど』と。


悪い人達に人気の雑誌のようですが、その為 刑務官も大変ですな。表現の自由は認められても鑑賞の自由は存在しないと。



こんな話が聞こえてきたので、ふと『差し入れ』について当事者の気持ちとして記事を書こうと思いました。


あなたの大切なご家族やパートナー、友人、知人、寄合いや団体の一員が拘置所に収監されてしまい、

『取り敢えず何を差し入れたら良いか?』と漠然と悩む心優しい人に、現役で拘禁されている僕からの助言(アドバイス)?。ただ


『俺がくれ、て言うてんとちゃうで!』

コレは注意してね、くれるなら欲しいけど(笑)。



シビアな話、貧乏な犯罪者は現金が必要だとは思う。

人によるし、立場もあるので金額は分からないけど物価は高いので(泣)。自弁購入(拘置所内で自分のお金から、生活用品や食料品、弁当、新聞、雑誌、書籍、切手、ハガキ、筆記用具、等の購入が可能。)


金持ちのリッチマンなら、自分が外界でお世話になっていた主治医の先生による診察も依頼は出来ます。

但し健康保険や生活保護受給者の医療券は使えずALL実費とのこと。


まぁそんな訳で、外界も留置所も刑事施設も。

およそ人の世は銭(お金)ですな。

私のように貯金もないと身を持て余します。

元嫁さんと親切なAmebaブログの人達に助けられてます。



次いで拘置所は暇です(独居の場合)。

留置場だと檻越しにでも、多少は他の房や留置係の本宮さんも混じって雑談で盛り上がることがあったり、運動の時間などでも案外警察官は冗談も言えば、真面目な相談にも応じてくれますが、

少なくとも拘置所では皆無に近い。ゼロではないよ?ただ刑務官は人が少ないのか忙しいのか、バカを相手にすることに疲れているのか、あまり話しはしてくれない。基本的に禁じられているのかな?あとすぐ怒る(今のところ怒られてはいないけど)。


あぁ、これを読んでいる人の知人で拘禁されている人が、気が短くて、物を投げる手ぐせや、壁を殴る癖があると注意です。

懲罰喰らうコトもあります。一度同じフロアの人で怒って扉を蹴ったらしく、指導を刑務官に言い渡された後?懲罰を申し渡されていました。

怒りっぽい人(傷害でパクられた人とか)が拘禁されている身内の人は、どの方がなるべく落ち着いて過ごせるよう、頻繁に面会に伺うか、手紙で励ます?か。

七日間、食べ物の差し入れがもらえる「差し入れや」(元嫁さんとAmebaの御方が)差し入れて下さいました。

ありがとうございました☆

↑こういうのは嬉しいと思いますよ(特に気の短い人などには)


同じフロアの近くの人などは毎日位、親や友人らの面会があったり、向かいの居室の人などは、いつも自弁で「丸の屋」さんていう業者の1コ¥735の弁当を食べておられるようで。よく雑誌なども購入されていて。

そういえば先週まで横の居室にお住いだった方は、度々「〜十万円」といったお金を外部の方に送金されていたようです。

「それ俺にもくれや!」と思ったほどに。


あとは拘置所は(独居)とにかく暇なので、読書やパズル本(ナンクロとかナンプレとか)あ、大拘ではルービックキューブ購入できるな(笑)。手紙を書いたり(発信は一日一通平日のみ)読んだり。

あ、留置所で書きかけのノートは何冊でも拘置所の居室に入りますが、新品は持ち込めず、購入させられるので、表紙にNo.1とかでも中にメモでもしてれば留置で用いていたノートは居室に持ち込めます。但し完全に新品のノートは倉庫?行きです。


拘置所も留置場の様に「宮本(施設の書籍)」がありますが、留置では蔵書数はだいたい100冊だと思いますが、拘置所では蔵書に何があるのか不明。数万冊はありそうだけど、本を借りる際は『100gパケに図書カードが10枚程入っていて』その内から3冊貸してくれます。二週に一度交換です。


毎回ジャンルも時代もバラバラのカードなので、多分一度借り損ねるともう出会わない、一期一会(笑)。


そんな訳で本の差し入れは有難いですね。

但し居室内に自分で保管できる物の量はあまりないので、

拘禁されている人がONEPIECEが好きだとしても、留置からの移送でなく差し入れだと全巻は厳しいと思う。

留置場は宅急便でだと纏めて送っても警察は受領してくれるそうです。

面会の際の差し入れは三冊なのに。


拘置所では『一人一日三冊』を周知徹底するようにと放送が度々流れてます。纏めて沢山送られてる羨ましい人が居るのだね(泣)。



何より拘置所は暇です。その為手紙や面会は大変嬉しいです。手紙の発信は一日一度だけど受領は常識の範囲内で。

面会は一日一回、ですので、僕であればTwitterのDn氏と打ち合わせて頂いて456ballさんは来てくれました♬ 

私、手紙も面会も待ってまーす(笑)。

(全く知らん人が突然来ても応じない場合はあります)


拘置所のしおりによると、面会は基本「30分を下回らない時間」となってますが、新型コロナの影響という理由で何故か5月8日までは15分でした。COVID-19が5類に引き下げられたので、現在は面会時間が「30分」はあるのかも知れない。最近面会していないので現在は不明。



でも差し入れは「何が嬉しい」か本人に尋ねるのが一番ですね(なんせ独居は孤独です、幻聴聞けます(泣)。




禰彌(でび)