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大連の研修生派遣会社が女川町を訪問「全員無事のお礼に」


レコードチャイナより


東日本大震災で大津波に襲われた宮城県女川町で、
中国人研修生の避難を優先させ、
自らは津波に呑まれたとみられる佐藤水産の専務、佐藤充さんへの恩返しがしたいと、
派遣元の大連の会社の社員5人が同町を訪問した。



佐藤さんは震災当日、自分の家族の安否確認よりも先に中国人研修生20人を安全な場所へと誘導。
その後、家族を探しに出かけたが、そのまま戻らな かった。



研修生たちによると、地震直後は少し小高い場所に避難したが、
すぐに佐藤さんが「津波が来る!」と叫びながらやって来て、
さらに高い場所へと誘導 してくれた。
研修生の1人は「それがなかったら、自分たちは助からなかった」と話す。




佐藤さんは中国で「英雄」扱いされ、
各メディアでも大きく報じられた。
同町は人口1万人の約半数が行方不明になるという大惨事だったが、
当時、合 わせて54人いた中国人研修生は全員無事だった。
研修生の派遣元である大連の派遣会社の幹部、王軍(ワン・ジュン)氏は
「佐藤さんを始めとする女川町の方 々に感謝の気持ちでいっぱいです」と話し、
大連で募金活動を行ったことを明かした。



社員5人は、佐藤さんの実兄である佐藤水産の社長、
佐藤仁さんのもとを訪ね、感謝の言葉を述べた。
集めた募金は中国人研修生を受け入れていた水産会社9社に贈りたいとしている。
訪問を受けた佐藤仁さんは「弟は日本人として当然のことをしただけです」と語った