天神橋筋六丁目、扇町、
大阪に縁のない私にとっては、
海外旅行となんら変わりはない。
そんな場所に、
うまい坦々麺を食わせる大将がいるらしい。
外観からはラーメン屋という印象は感じない。
もはや飲食店とも疑いたくなる。
そもそも店名からは坦々麺の想像は出来ない。
引き返そうとも思ったが、
ここは大阪で、引き返す場所もないので、
恐る恐る入店すると、
その噂の大将が温かく迎え入れてくれる。
一安心し、ビールで息を整えながら、
まずは人気メニューの四川餃子を待つ。
その間にも、続々とお客が入れ替わっていく。
大将は、まさしく孤軍奮闘、
麺作りはもちろん、
洗い物、会計もすべて1人でこなしている。
その手際の良さがお見事。
見ているだけでもビールがすすんでしまう。
まさしく坦々麺職人と呼ぶに相応しい動きだ。
そして、四川餃子の正体は、
坦々麺のスープで食べる水餃子。
これが最高にうまい。
ビールがすすむ。
ビールが冷たくてうまいのも想定外に嬉しい。
この餃子専門店だとしても行列が出来るだろう。
そして坦々麺。
白または黒の二択がメイン。
四川餃子が白ゴマのスープだったため、
一緒、黒にしようかと迷ったが、
お客のオーダーを聞いていると白が多い。
迷ったが白をオーダー。
職人が仕上げる日本一の坦々麺、
そう言っても過言ではないだろう。
外観からは想像できないが、カップルや、
家族連れも常連になっている模様。
職人の温かさ、担々麵への情熱が
人をひきつけている証拠なのだろう。
店内のミュージックはなぜか長渕。
そんな長渕風の職人に、
次回は、なぜ坦々麺なのか聞いてみたい。