【放談】UEFA・CL予選リーグ第3戦 マンU 3-2 ブラガ | E.P & E.F.L

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 残念ながら、香川真司にとっては、また厳しい立場に追い込まれることになるであろう試合でした。

 1アシストを上げたことは評価できるのだけれども、負傷で前半で退いたこと。

 そして、香川真司が退いた後半から、マンU4-4-2の代名詞であるスピード&パワーのサイドアタックが威力を発揮して、終わってみれば、0-2のビハインドからの3-2での逆転勝ちしたこと。


 香川真司の出来はといえば、前半の序盤からボールが渡らず、動き出せど動き出せどボールはこない。
 来ても、戻ってボールを触りにきた場合のみ。

 ほとんど存在感を示せないまま時間が経過。

 0-2からの展開で、前半25分にゴール前のこぼれ球からチチャリートに柔らかいクロスからのアシストを上げて、追撃体制を作る。

 それ以降、香川真司にもボールが回るようになったものの、前半35分過ぎに、足を負傷。
 どのような負傷だったのかは定かではなかったけれども、足をかばいながら、足をさすりながらのプレー。
 それでも、積極的にボールには絡みにいってて前半開始20分くらいまでと比べると、ボールに触る機会も増えてきて、後半これからというところでした。
 が、気になったのは足の負傷。

 結局、ファギーは、後半頭から香川真司に替えて、ナニを投入。

 結果的には、この采配が見事に当たることになる。

 マンUは、サイド攻撃を徹底しだしてから、ボールを奪ってからの攻守の切り替えが早くなってチームにスピード感が生まれた。 そして、相手が整う前に、サイドに素早く攻めるというのがやはりチャンスになっていった。

 CBやボランチでボールを回していても、サイドに入った途端にチームにスイッチが入ってスピードが一気に上がる。

 サイドが縦に早く、確実にクロスまで持っていくため、マンUは常にゴール前までボールを運んでは、クリアされてもセカンドを拾っての2次、3次攻撃を展開。

 その圧力に耐えられなくなったのか、ブラガの守備の対応が後手後手に回り、サイドと中央に振り回されてマークがルーズになる。

 そして、その展開がゴールに繋がる。
 後半17分に、エヴァンスがゴール前に飛び込んで、2-2の同点。

 この流れは、変わらず、押せ押せのマンU。
 後半30分には、チチャリートがこの日2点目のゴールで、ついに、0-2から3-2に逆転に成功。


 スピードとパワーの一辺倒ではあったけれども、その攻撃には迫力があり、事実、相手のブラガは、その圧力に屈して、対応できずに失点をした。


 終わってみれば、この試合は、「後半、マンUが、スピード&パワーで圧倒!!」という見出しがでてもおかしくない内容でした。

 マンUは伝統的な4-4-2のサイド攻撃が選手には染み付いているんだろうなと改めて思った次第。攻撃に迷いが無かったという印象でしたからね。


 そして、香川真司にとってみれば、非常に厳しい状況に立たされました。

 「マンチェスター・ユナイテッド」というチームとしては、明かに後半の方が機能していました。
 そう、香川真司が退いた後半の方が明かに機能していました。

 今日のマンUの3点は、3点とも、すべてクロスからのヘッドによる得点。

 今の「マンチェスター・ユナイテッド」がサイド攻撃を主体としているサッカーをしていることが如実に表れる数字だと思います。

 チームが、ボールを奪ってサイドに展開して、一気にスピードで駆け上がって、クロスから得点を狙う。(セカンドや2次攻撃、3次攻撃を含めて・・・)

 そのチームで香川真司は、何が求められるのか?
 ファギーは香川真司に何を要求するのか?

 サイドアタッカーとして考えられているのだとしたら、非常に厳しいと思います。
 守備の負担も大きく、サイドアタッカーだけで見れば、香川真司以上の選手がベンチには確実にいますからね。

 トップ下でこそ輝きを増す香川真司が、今後、何を求められていくのか?

 少なくとも、今の「マンU」では、サイドアタックが一番威力を発揮する攻撃となっています。
 選手達が、中央の狭い場所にボールを運んで、失うリスクを生むよりも、サイドから早く攻めてゴールを奪う方が、リスクが少ないと考えるのは不思議ではないですからね。
 この試合でも、サイドアタックで3点獲っている訳ですから。


 週末には、プレミアでチェルシーとの大一番です。

 今日の結果を受けて、足の負傷の程度にもよりますが、香川真司の先発はかなり期待薄となりました。
 足の負傷が無かったとしても、先発は無いと思います。

 それくらい、後半のマンUはやることが明確で、スピードもあって、それが逆転ゴールまで繋がった訳ですから、大一番を前に、後半の良いイメージのまま試合に臨みたいと考えるのが普通だと思います。


 香川真司も、これくらい厳しい世界であることは覚悟していたハズ。
 ベンチでもベンチ外でも、ここは力を蓄えるときと割り切って、機会が来たときにフルに良さが出せるようなアピールを練習からしていって欲しいですね。

 シーズン序盤で、最初の踏ん張りどころです。