【放談】日本五輪代表、モロッコ戦あれこれ。 | E.P & E.F.L

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 まず、感じたことはチームの成長。

 モロッコは予想通り強い相手だった。

 フィジカルが強く、日本とのぶつかり合いでも、ほとんどがモロッコが制していた。

 また、攻撃に関しては、パスワークというよりも、個々での突破力の高い選手が多かったことからも、チーム全体の守備として、ブロックを作るだけではなくて、パスコース消しつつ、身体とのぶつけ合いから、ボールを奪う必要があり、スペイン戦での守備よりも、日本にとっては、ある意味で不得意な相手であって、ぶつかり合いからの消耗も危惧された。

 それでも押されて、劣勢を強いられた中でも守備陣が耐えられたのが大きかった。

 やはり、OAの麻也や徳永が入った、最終ラインの安定が光りますね。

 DFラインに入った、酒井高徳、鈴木、麻也、徳永は、フィジカルでも怯むことは無かったですし、最後の砦として、十分に機能していましたね。

 最終ラインが踏ん張れたことで、前半を0-0で折り返すことに成功。


 第1戦が、ホンジュラスと引分けスタートだったモロッコが最初から飛ばしていたこともあって、後半の15分すぎから運動量が落ちてきて、スペースができてきたところから、日本の攻撃陣が生きだした。

 清武の中に切り替えしての、左足のシュートはGKのファインセーブとポスト。
 大津のシュートも、GKファインセーブ
 蛍の最前線への飛び出しからのシュートはわずかにバーの上。

 畳み掛ける攻撃で苦しい時間帯を日本の時間で進めることに成功。

 そして、後半39分、「ハヤブサ」こと永井が、裏のスペースにスピードを活かした走りで、GKをかわす、技ありのループ。

 待望の先制点を奪う。


 その後、後の無くなったモロッコが猛攻を仕掛けるも、身体を張って守り切って、決勝T進出には絶対に落とせないモロッコとの戦いに、最高の勝点3を得た。


 勝因は、やはり辛い、厳しい時間帯でもじっと耐えて、守り切れる守備力があること。
 吉田麻也を中心に、守備の個の力は十分通用している印象。

 鈴木は、前半に劣勢を強いられる場面も多かったけれども、後半は修正してモロッコにいいようにやられなくなった。

 厳しい時間帯に耐えて、後半に自分達の時間帯が来た時に、一気に畳み掛ける。
 それが、結果になってあらわているのは、チームがしぶとく戦える集団になった証拠だと思う。


 で、ここからは、個について。

 蛍・・・ 後半、体力的にも厳しい時間帯でのゴール前への飛び出しから、超決定機を作ったシーンは彼の良さが出た。スペイン戦といい、モロッコ戦といい、ボランチで存在感を示すことができている。五輪で更にに成長していっている印象を受ける。

 扇原・・・ 彼の良さである、縦パスやサイドチェンジが効果的に出せる時間帯もあった。扇原が安定して90分、散らすことができれば、チームのパフォーマンスは格段に上がる。扇原がさらに、裁きや、ボランチから前への供給が機能すれば、まだまだ面白いチームになる

 清武・・・ 悪くは無かったとは思うけれども、チームが勝ち上がっていくためには、清武がもっと多くの時間帯で存在感を示さないといけない。積極的にボールを引き出して、球際も恐れずにガンガン勝負してほしい

 大津・・・ 大津は今大会、プレーにキレを感じる。フィジカルでもガンガンいくし、球際も恐れてないから、中盤の攻撃面で狭い局面でもしっかり戦えて最悪でもファウルを貰える貴重な選手。活躍に期待したい。

 永井・・・ ハヤブサの真骨頂が出た。やはり裏を狙う永井がいるだけで、DFラインはなかなかラインがあげられないなら、いるだけでも脅威になるし、実際に裏でボールの追いかけ合いで勝って、ゴールを決めてしまうのだから。今後も、彼の速さを活かれるような展開に持っていきたいね。


 あと、解説の宮本恒靖について。

 宮本・・・正直、冷静で非常に分かりやすい。 もともとボランチとCBの選手なでの、サッカー全体をよく知っていると感じる。特に、駆け引きの部分や、チーム全体の守備組織の部分、守備面でのリスクマネージメントなどの話は、自身では、そうだろうなと思っていたことでも、宮本に言われると妙に納得するし、『君もそう思うかあ』なんて思いながら見てしまった。
 自分自身がプレー経験はウイングだったりFWだったので、守備に関する解説は、ほんとに分かりやすいという印象を受けましたね。