J1:第8節 C大阪 0-1 名古屋 (生観戦) | E.P & E.F.L

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 ホーム長居3連戦の、第3戦は、J1リーグ戦・戦力は優勝候補と目されている「名古屋」。

 名古屋は、ウィークデーにリーグ戦・広島戦(広島のACLの関係の為、順延となっていた試合が開催された為)から中3日での試合。
 
 通常、名古屋がベストメンバーで挑んでこられれば、簡単に勝てる相手ではない。
 しかし、この試合は、名古屋が中3日であり、スーパータワーのケネディがベンチ入りすらしていない状況。

 しかも、ホーム長居。
 今のセレッソの、戦力、勢いからすれば、決して勝てない相手ではない。

 そう思えた。
 少なくとも、私の中で引分け以上の結果を望んでいた。

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 セレッソのスタメン・ベンチは次の通り。
 【スタメン】
 GK:キム、DF:尾亦、茂庭、上本、高橋 MF:羽田、アマラウ、家長、乾、香川、FW:播戸
 4-2-3-1システム。

 【ベンチ】
 松井、藤本、石神、酒本、黒木、丸橋、小松

 スタメンで前節と異なるのは、FWアドリアーノが故障の為、同じ位置に播戸が入った。
 相変わらず、マルチネスは故障から戻れなかったが、前節の流れをそのままに汲んだスタメンであり、非常に期待が持てるものだった。


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 前半、ペースを握ったのは名古屋。
 予想通り、サイドを基点として、突っかけてはCKやFKを獲得。
 セットプレーで何度もセレッソゴールを脅かした。

 また、セレッソも必至にボールを落ち着かせようとするも、GKキムからのキックに正確性を欠いて、意図するボールが各選手に納まらない。

 しかし、時間の経過と共に、セレッソの守備は安定する。
 名古屋の攻撃パターンと飛び込んでくる選手をきっちり掴んで、決定機を与えない。

 そうなると、セレッソのカウンターが生きる。
 前半36分、家長→香川→播戸と渡って、決定的なシュートもGK楢崎セーブ。
 同じく38分、アマラウのミドルシュートが、DFに当たってコースが変わりドフリーの香川へ。
 左足でボレーするも惜しくも枠の外。

 前半の終盤からは、互角に展開する。



 後半、開始からもペースを握ったのは名古屋。
 耐えるセレッソの構図であったが、最後のところで茂庭・上本を中心とした守備陣が粘っていた。

 そして、後半も20分を過ぎたあたりから、お互いの中盤が空き出してチャンスがお互いに多くなる。
 また、名古屋は積極的に交代選手を使ってペースを握ろうとする。

 セレッソも、後半26分に播戸に代えて小松を入れて、高さという選択肢も攻撃に加える。

 後半30分を過ぎれば、お互い決定機を作りあう。
 どちらに転んでもおかしくない状態で、名古屋はサイドから中に人を増やして波状攻撃を仕掛ければ、セレッソも、家長のミドル、アマラウのミドルで応酬する。

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 時間は45分。
 ロスタイムに入る直前で、セレッソが、尾亦→丸橋、乾→石神 と交代のカードを切る。

 その直後、名古屋にゴール前のフリーキックを与える。

 玉田が蹴ったボールは、競り合ったアマラウの頭に当たってコースが変わりゴール。

 前節はロスタイムで歓喜を得た長居スタジアムが、今度はロスタイムで痛恨の決勝点を食らうことに。


 個人的な意見としては、守備はよくやっていたし、よく耐えた。それだけに勝点1でも獲りたかった。
 名古屋はそんなに強さは感じなかったものの、サイド起点の攻撃とセットプレーは脅威となっていたのは事実。よく凌いでいただけに、攻撃陣は1点を獲ってやって欲しかった。

 名古屋は、今回ケネディという高さが無かったけど流れの中の攻撃は、サイドを起点として非常にシンプルなものが多かった。それでもチャンスは作っていた。

 そういうシンプルが攻撃がセレッソにも必要ではないか。
 ボールを中でこねくり回すのがサッカーではなく、あくまで得点を争うゲームなのだから。

 中央に高さは無くても、サイドからシンプルに早いクロスを上げる。
 そのセカンドを狙えばよいのであってサイドからの崩しは基本。
 どうしても高さがないから中、中、に入ってしまうきらいがあるが、外があるから中が効くんだとも思う。

 もっとシンプルな攻撃を織り交ぜることで、もっと攻撃に幅が出るのだと、名古屋の攻撃を見ていて改めて思った次第。
サッカー自体は、偶然がいっぱいあるスポーツですから、綺麗に決めようが、泥臭く入れようが得点は同じ。もっと後者を意識してもいいと思いますね。
 スーパーゴールでなくでも、シンプルなクロスからのゴールでも同じ。

 名古屋は、シンプルなことを、ただひたすら高いレベルで実践していた。
 これが、最後の得点にも結びついたといっていいのかもしれない。

 ドローが妥当だったと思いたいところ。
 悔しい悔しい、ロスタイム被弾。
 でも、差があったのも事実。

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 勝点0。

 あまりにも、惜しい。