鎮座地:新潟市西蒲区押付(旧西川町)
御祭神:應神天皇
旧社格:村社
参拝日:平成28年8月20日、平成30年12月15日、令和2年1月1日、
令和3年1月6日、他
かつての押付村(⇒鎧郷村⇒西川町⇒新潟市)の産土神。創立年月不詳であるが、應神天皇を祀り、奥州安倍貞任の一族、黒鳥兵衛追討のため奥州遠征の源義家が当社にて祈願し、康平5年(1062年)に黒鳥兵衛を誅した義家は、神恩に感謝し鎧を奉納し、その鎧を地下深く埋め、その後鎧八幡宮と称したとの伝承がある。また、寛治年間(1087~1093年)、源義綱が祈願し鎧を奉納したとも伝わる。かつて旧巻町、旧西川町、旧潟東村にまたがり存在した鎧潟や地名の鎧郷の名称の由来は当社に関連するものかもしれない。(黒鳥兵衛の伝承については、阿賀野市の日枝神社や、新潟市西区黒鳥の緒立八幡宮にも有り)。
元は現在地より南西約300mのところに鎮座したが、長岡藩主牧野忠成の崇敬篤く、寛永2年(1625年)社地を献じ社殿を建立、現在地に遷座したという。かつての鎮座地には昭和36年(1961年)に建てられた「鎧八幡宮元宮之碑」があり、第42代宮司による御由緒が刻まれている。
境内は広く、多くの木々で囲まれており遠くから見るとちょっとした森だったが、2021年の参拝時には木々の枝が落とされ、幹も一定の高さで切られていた。鷺の群れが住み着き、羽根や糞、近隣への鳴き声等の被害があったためだと思うが、歴史のある神社だけに少しさみしい思いがした。
冬の参道
拝殿
額
社殿全景
元宮之碑