鎮座地:新潟県長岡市島崎(旧和島村)
御祭神:太田命(猿田彦大神)
式内社:小丹生神社 古志郡六座のうちの一座(論社)
旧社格:村社
参拝日:平成26年10月18日、平成28年7月10日、令和元年9月7日
令和3年4月27日
養老年間(717年~724年)、御祭神が字大田中の地に降臨されたのを奉斎し、出田大明神(出田神社:尊称小丹生神社)と呼称し、人々に広く尊崇された。宝治2年(1248年)、現在地に遷座し島崎の産土神として崇敬された。旧地には石祠が古跡保存されている。
神社明細帳では、慶安年間(1648~1652年)村の大火の際焼失し、享保年間(1716年~1736年)再建とあるが、社頭の案内板では、天和元年(1681年)村の大火の際類焼し、翌2年再建し、文政10年(1827年)改築を経て現在に至るとあり、記載が異なる。
明治3年(1870年)、社号を宇奈具志神社と改称し、明治6年(1873年)村社に列せられる。明治41年(1908年)、諏訪社(建御名方命)、天王社(素戔嗚命)、金毘羅社(大物主命)を合併し、幣殿を造営した。境内社として十二社、神明社、稲荷社、古峯社がある。
秋季例祭(六夜祭)で奉納される「弓踊り」は市の無形民俗文化財に指定されており、1月14日には、特殊神事「筒粥祭」が古儀に則して執り行われ、農作物の作柄を占うとともに五穀豊穣が祈願される。
良寛さまも漢詩に「出田の宮」と詠んでおり、出田の宮は島崎の小丹生神社といわれ、式内社小丹生神社とされる。延喜式には「小丹生神社」とは別に「宇奈具志神社」があり現在の社号と一致するが、当社は「式内・宇奈具志神社」ではなく「式内・小丹生神社」の論社である。なお、見附市の小丹生神社も「式内・小丹生神社」の論社であり、「式内・宇奈具志神社」の論社は、出雲崎町の宇奈具志神社と長岡市西蔵王の金峯神社である。
参道・社号標
拝殿
拝殿
額
御朱印
【更新履歴】
2018年1月7日 初稿
2021年9月17日 記事差替、画像、御朱印追加