前回に続き、十日町市博物館で開催された企画展「縄文の宝石~ヒスイ~」をご紹介。前篇、後篇のつもりでしたが、長くなりそうでしたので、前・中・後篇の3回に変更します。
一番右の大珠は蛇紋岩なのですが、とても大きな大珠でキラキラしていました。アクセサリーにしては重そう。
魚沼市 布場上ノ原遺跡(ガイド未記載 縄文中・後期)
垂飾
十日町市 桃山遺跡(ガイド未記載 縄文中・後期)
垂飾
拡大
柏崎市 刈羽大平遺跡(ガイド未記載 縄文後・晩期)
垂飾ほか
小さいながも綺麗なヒスイでした
十日町市 長者原A遺跡(縄文晩期)
勾玉
これは、企画展のパンフの表紙にもなっていて、ガイドにも記載の当館蔵の勾玉です。この画像では地味な見た目ですが、所々に緑色が入り完成した当初は当然風化もなくキレイだったのでしょうね。
しかし、十日町市は長者原遺跡、糸魚川市は長者ヶ原遺跡、紛らわしいですね。
魚沼市 居平遺跡(縄文晩期)
垂飾
魚沼市教育委員会所蔵で、ガイドによると、展示施設はなく生涯学習課に事前連絡しないと見れないので、ラッキー
穴が見えないけど、完成品なのかな?と思ってガイドを見ると以下の記載あり「一つの頂点の両側縁から穴があけられ、底辺に1箇所、両側縁に2箇所の緩いえぐりを作り、裏面には2条の浅い溝が作りだされています」もっと良く見れば良かったです。
十日町市 向原遺跡(ガイド未記載 縄文晩期)
勾玉
ガイドに記載はありませんが、当館所蔵なので常設展示されているのかもしれません。横顔のようにも見える変わった勾玉です。
拡大
新潟市 道正遺跡(縄文晩期)
勾玉ほか
綺麗な勾玉ですね。ガイドによると見学希望の場合は、新潟市文化スポーツ部歴史文化課に問い合わせが必要です。所蔵する新潟市文化財センターは、子供の習い事で週1で通う場所の直ぐ近くなので、こちらに展示してくれるといいのに。
新発田市 村尻遺跡(縄文晩期)
勾玉ほか
ガイドによれば、普段は新発田市加治川展示室で展示されているようです。こちらも変わった形の勾玉ですね。
左:十日町市 南雲遺跡(縄文中期)大珠
右:十日町市 寿久保遺跡(縄文中期)大珠
共に当館所蔵なので、常設展示されているのかもしれません。左の大珠はとにかくツルツル(照明も反射している通り)で、当時の研磨技術の高さがうかがえます。割れた下半分は今も何処かに眠っているのかな?
津南町 堂平遺跡(縄文中・後期)
玉斧ほか
ガイドによると、津南町歴史民俗資料館で常設展示されているヒスイ。斧型の製品で玉斧と呼ばれ、数が少なく希少とのこと。仕上げに粗い研磨をしているのも特徴だとか。
斧型の製品ということは、斧では無いということ?穴は装飾用?何故に粗い研磨?
左:長岡市 金沢A遺跡(ガイド未記載 縄文中・後期)
大珠
右:柏崎市 十三本塚北遺跡(ガイド未記載 縄文後期)
大珠穿孔途中未製品
左の大珠を拡大で
透過も良さそうな綺麗なヒスイでした
左:長岡市 岩野原遺跡(縄文中期)大珠
右:長岡市 中道遺跡(ガイド未記載 縄文中期)大珠
左のヒスイは三角錐形で、ガイドによれば馬高縄文館に展示されているヒスイで、訪れた時(出土したヒスイ④)には見つけられなかった大珠。やはり出張していたのかな?でもガイドに載っていたもう一つの2つ穴の大珠は展示されてなかった。
これもとても綺麗だったので、拡大
いつか、自分で拾ったヒスイでこんな大珠を作ってみたい
では、ラストの後篇につづきます。