十日町市博物館の企画展「縄文の宝石~ヒスイ~」に行ってきました。
現在の十日町市博物館は、昭和54年に開館した旧博物館から生まれ変わり、令和2年6月に新築、開館した外観もすてきな博物館です。今回は会館後3回目の訪問となりました。
企画展のチラシとパンフレット、投稿が遅くなり、明日27日が企画展の最終日です。もっと早くご案内できず、ごめんなさい(でも告知は前回してましたよね)。
パンフの内容は展示室内にパネルとなって飾られています。展示品の目録も記されています(画像割愛)。
この企画展は新潟県内の遺跡から出土したヒスイ製装飾品や原石標本約100点を一堂に集め新潟県の新たなシンボル・ヒスイの魅力に迫るものです。
展示は、動画の撮影はNGですが、画像の撮影は個人利用の範囲でOK、SNS投稿の場合は利用者責任とのパネルがありましたのでUPします。展示品が沢山ありましたので、前篇、後篇の2回に渡ってお送りします。
まずは、原石コーナー
ライティングされています。
やはり、原石はいいですね。自分でハントしたいです。
本題の出土したヒスイ
左:小千谷市 大明神遺跡(縄文時代中期)
右:燕市 宝崎遺跡(縄文時代前~後期)
例の「ヒスイまるごとガイドブック(以下:ガイド)」によれば、大明神遺跡の原石は小千谷市民会館(不定期展示)とある。また宝崎遺跡のヒスイの展示施設は無く、見学希望の場合は事前に燕市教育委員に連絡とある。
共に常設展示されているヒスイではないので、企画展に来た甲斐がありました
糸魚川市 長者ヶ原遺跡(縄文時代中期)大珠未製品ほか
ガイドには、糸魚川市の遺跡は大角地遺跡と寺地遺跡が紹介されていますが、いずれも長者ヶ原考古館に展示されているので、この長者ヶ原遺跡の出土品も普段は一緒に展示されているのかもしれません。
拡大すると
上段:砥石、下段左・中:原石、下段右:敲石
大珠敲打未製品
大珠研磨未製品
未製品、未製品(穿孔途中)
大珠未製品
糸魚川市 大林遺跡(ガイド未記載・縄文時代晩期)
剥片、原石
拡大
糸魚川市 井の上遺跡(ガイド未記載・縄文時代中期)
大珠
柏崎市 大宮遺跡(ガイド未記載・縄文時代前期)
加工品
十日町市 梶花遺跡(ガイド未記載・縄文時代中・後期)
加工品
魚沼市 碇沢遺跡(ガイド未記載・縄文時代中期)
未製品ほか
以前「出土したヒスイ②」で紹介した見附市のヒスイも出張展示されていました。
見附市 耳取遺跡(縄文時代中・後期)
小珠・大珠・垂玉
前篇は、原石、加工途中の未製品を多く紹介しました。こうして見ると、「ヒスイまるごとガイドブック」に記載されていない遺跡が沢山あります。それだけ各地にヒスイが装飾品として広がっていったということですね。改めて「まるごと」の意味が不明と思いしらされましたが・・・・・
後篇は今回の倍以上の画像で完成品を多く紹介します。