2016年9月、日本鉱物科学会がヒスイを日本の石(国石)に選定したことは、このブログをご覧のみなさんは良くご存知かと思いますが、2022年11月4日付で、新潟県も「県の石」として翡翠を指定しました(これもご存知でしょうね)。
これを記念して、新潟県立自然科学館において企画展【 日本全国『県の石』大集合!】が1月9日まで行われていました。
新潟県立自然科学館は何度も訪れているのですが、企画展最終日前日の1月8日、偶然近くに行ったので覗いてきました。
企画展といっても、エントランスホールの一角に僅かなスペースが設けられただけなのですが、こんな感じで
パネルで各都道府県の石の紹介と、パネルの内容が気になる方はこちら。
一部の石の標本が展示されていました。
ちなみに「県の石」、新潟県のように(地方自治体により)明確に指定している都道府県はほとんどないそうですが、2016年に日本地質学会によって、「県の石」が選定、発表されたそうです。これは全国47都道府県について、その県に特徴的に産出する、あるいは発見された岩石、鉱物、化石それぞれ選定しているので、141種類あります。もちろん、ここでも新潟県の岩石は「ひすい輝石岩」です。
選定のキッカケは、都道府県の鳥や木、花は制定されているのに、石は1つも無かったことがだったらしいです。
つまり、県が指定する石と日本地質学会が認定する石があるので、これが異なるとややこしいですね。
展示されていた新潟県の石(岩石)「ひすい輝石岩」
同じく展示されていた新潟県の石(鉱物)「自然金」
新潟県の石(化石)は「石炭紀−ペルム紀海生動物化石群」らしいけど、展示はありませんでした。主要産地は糸魚川市青海の青海石灰岩とのことなので、デンカの敷地内かな?
閉館ギリギリの時間だったので、常設展などは観ずにミュージアムショップ(日本科学未来館同様に鉱物標本が沢山売ってました)を覗いて帰りました。
県立自然科学館では2月にもヒスイ「県の石」指定記念の下記イベントが開催されます。興味のある方はどうぞ。
ヒスイを科学する~ヒスイの起源とその探究~
砂の中からヒスイをさがそう!
最後に、折角なので新潟県のシンボルは以下の通り。
<県の石> 翡翠(令和4年11月4日指定)
<県の鑑賞魚>錦鯉(平成29年5月5日指定)
<県の草花> 雪割草(平成20年3月1日指定)
<県の木> 雪椿(昭和41年8月27日制定)
<県の鳥> 朱鷺(昭和40年9月13日指定)
<県の花> チューリップ(昭和38年8月23日制定)
出典の新潟県のHPでは、上記の通り、木と花は「制定」、他は「指定」この違いは?「指定」は条例かな?
これ以上調べるのは、面倒なのでこれにて。