以前、糸魚川産玉髄として紹介したヒスイ拾いで拾ったこの石。

 糸魚川産の瑪瑙はブラックライトで蛍光するとコメントをいただき、ブラックライトを当てると蛍光し、縞模様が見えました。

 

 それならその縞模様をハッキリと出してみようと、一面のみ磨いてみようと思いました。完成品のイメージはよく見る瑪瑙のあれです。輪切りにしたようなヤツ。

 

 目指すは鏡面仕上げですが、私には耐水ペーパーしか武器がありません。とにかく平面になるまで#360からスタート。

 

 しかし、1面が平らになるまで結構大変です。

 なんとかここまで来ました。縞模様も鮮明に。ですが右側中央部はまだ1.5mm位くらいの凹みがあります。また、右側上部にはヒビが入っていることが分かりました。でもまずは真っ平にすること。

 ここで新たな武器を投入。

 

 100円ショップで購入したダイヤモンドヤスリ(#320だったかな)。これを二つ並べて、その上で数時間・・・

 何度か心が折れそうになりました(石英でこの時間、ヒスイだったらもっと時間がかかるってことですよね。ヒスイを研磨している方は凄い根気だと実感しました)。そしてなんとか、平面に。

 

 そこから、#400、#600、#800、#1000、#1500、#2000まで、数日かけて磨きました。ちなみに#1000は2種類のメーカーのものがあったのですが、使ってみると全く違う切れ味(というか削り味?磨き味?)。一方は結構光沢が出ますが、もう一方はマットな仕上がりで削れる量も多いみたい。裏面を見ると光沢が出る方は「1000 CC-Cw」、マットの方は「CC-1000」と記載されている。

 調べてみると、「CC」は研磨材(砥粒)の種類で炭化ケイ素(シリコンカーバイト)、「Cw」は基材の種類で耐水ペーパーの標準タイプ。砥粒も粒度も同じ#1000で手触り的にも違いは感じない。色の濃さが違うだけ。何故あんなに仕上がりが違うのか不明。

 とにかく、光沢の出るCC-Cwの方で#2000までやってこれ。

 

 綺麗にはなりましたが、中央に黒い点(粒)中から出てきたのか隙間に砥粒が入りこんだのか?それと右上のヒビ、思ったよりも目立ちます。もう1mm程削ればヒビも除去できると思いますが、また小さな粒度からやるかと思うと、疲れたのでとりあえずここまで。

 

 それと目標だった鏡面について、場所(白い部分と透明な部分)によっても画像では分かりませんが光沢が異なります。中央の白い部分は組織の跡なのか模様のようなものが浮かびあがって均一の光沢を示さず、鏡面とはいえない感じ。更に粒度の細かいフィルムのような耐水ペーパーが必要なのでしょうか。

 

 今回は初めての石磨きでお試しだったので、いずれもう1mm削って綺麗な面を出して仕上げたいと思います。耐水ペーパー代もバカにならないですね。仕上げたら、また報告します。

 

Before

After

 もう瑪瑙と呼んでいいですよね。最後にUVライトを照射!