アジアンスイーツを食べて「全額」東北支援 | IGS-report

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2011年8月18日、認定NPO法人ブリッジ・エーシア・ジャパン 主催の、

「アジアンスイーツを食べて、東北支援」という、世田谷区経堂にあるSocial Energy Cafe で開催されたイベントに参加してきた。

 このイベントは、ベトナムの「チェー」というカキ氷と、ミャンマーの「ファルーダ」という、「プリン」、「ゼリー」、「アイス」の3種が入ったミルクドリンクを食べた代金が全額東北支援に寄付されるイベントだ。

本来寄付というのはこのように「無償」の精神に則ったものだと思う。

だからこそ、今回のブリッジ・エーシア・ジャパンさんの企画の様に全額寄付というイベントが「巷」で出てきたことは、志の高い活動の先駆けだった。

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ここでは、リーダーの大須さん(左から2番目)を中心に、ボランティアとして世界1周をされて来たスタッフさんや、夏休みの大学生さん達もインターンの一貫としてスタッフをされており、カラフルなメニュー表をPCで作ったり和気あいあいとした雰囲気の中で作業をされていた。こういう型で次の世代にボランティアの精神や大切な事を伝えるのは、とても重要な教育の様な気がする、ここで、勉強だけではない教育の大切さを垣間見れた気がした。

職場は、仕事をして、ただ、お金を稼ぐ場だけではなく、それ以外にも何かを学ぶ場なので、全ての経験はきっと万事が万事どんな小さな経験でも、未来の糧になっていくだろうなと感じた。そして、今度は自身達で大須さんの様に、又、次の世代に同じ想いを伝えていってくれるのだろうなと考えさせられた。


今回のメニューにあった「チェー」というのは、ベトナム風のあんみつというところだろうか。ベトナム現地では温かいものと、氷を入れた冷たいものがある。そのトッピングは多種多様で、今回は夏の暑い日ということで冷た~い氷の上に、ランプータンなどのフルーツが大量に入っていた。又、ライムの薄切りが入っていた事で、その爽やかな酸味により、風味にキレが出て、甘過ぎてだらけないように、味をしめる役割もしていた。


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「ファルーダ」の方は、ミャンマーの他にも、インドやパキスタン・スリランカなどでも食すデザートのようだ。基本的に、色は赤やストロベリー色で、調べた所薔薇のシロップなどで、色付けをするお洒落なスイーツだった。凄く優しく上品な味だった。


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丁度、ミャンマーから日本に学びに来ている学生さん達がお店にいらしていたので、ミャンマーの食べ物について尋ねてみると、「ミャンマーの食べ物はインドの影響をよく受けています」と言われ、他にも「トマトをよく食べる」とのこと。

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2人共、日本に来る前に3年間、日本語を勉強し、さらに日本の大学に来て3年間勉強し、日本人の我々よりも綺麗で美しい日本語を話す。

小学校の頃から英語も学んでいるとの事で「英語は、凄く役に立ちました」とも言われていた。

やはり地球の共通言語は英語なのかもしれない。

リーダーの大須さんが言われるには、彼女達2人は、よく、ブリッジ・エーシア・ジャパンさんが主催するイベントのお手伝いをしていつも国際協力をして下さっているとのこと。


 又、ブリッジ・エーシア・ジャパンさんの現地での活動は、観光地などでも、都会的な部分と、1歩外に出れば、貧困や舗装されていない部分が隣合わせなこともあり、例えばベトナムでの活動では、お絵書き会などで子供達が集まった時に、「皆でどうやったらこの街を良く出切ると思う?」と、あえて子供達に尋ねてみることで、子供達が自主的に市場で出る生ゴミを毎日バケツで回収したり、道路を掃除したり、自主的に考えてから→行動に移す活動の場を作ったりしているとのこと。

「案外、我々大人達よりも子供達の方が、自分の街の何処をもっと良くしたいのか、まさに現地の人間でなければ解らない目線と、子供目線の垣根を越えた柔軟な発想で、すぐ現実的な行動に移す事が出切る」とのことだった。

ここでも、勉強だけではない教育の大切さを感じる事が出来た。


 記者も、ベトナムに仕事で行った事があるが、現地の日本人経営者の方から「中々ベトナム政府の許可を得て、現地でビジネスをするのは本当に大変だ」と聞いた事があったので、

「ベトナムとか、ミャンマーもそうかもしれないけれど、社会主義とか資本主義とかの違いで現地での作業に政府の手続きで面倒な部分はありませんか?」と質問を投げかけたところ、

「私達には現地のスタッフがおりまして、その方達が全て政府とのコーディネートをして下さるし、政府も街を良くしたいという子供達の事だったら、『どうぞ・どうぞ』と協力して下さるので」と教えて下さった。

そのグローバルな答えに、やはり、ビジネスとボランティアは住み分けが違うのだなと感じた。


 しかし、ここまで来るまでに、それこそ設立当初から本当に大変だったと思う。よく、「ボランティアをやってみたい」と言う人は多いが、記者も別のボランティアのお手伝いをしているので、中に入れば入っただけ、見えない部分の苦労はあったりもする。人が増えれば様々な考えや主義・主張が出てくるし、その多くの考えを1つの目標にまとめて舵取りをしていくのは並大抵なことではなかったのではないかと思う。まして国と国の事。そういうことも含めて、もの凄い細やかな気を使われていたイベントリーダーの役割を担っておられた大須さん達の大人の姿を、様々な角度から、学生さん達には学べるものは、1つでも多く学んでいって欲しい。

きっと、自分をより高める事が出来るだろう

可能性は無限大だ。


帰り道にすれ違った時、今年1番暑い陽射しの中、大須さんが駅近くでビラ配りをしている姿は、リーダーとして本当に大事な姿勢だと思った。

先ず自分がやらねばという先駆ける姿勢を実践されていた。


認定NPO法人ブリッジ・エーシア・ジャパン


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