人と話をするのは苦手だった。
家族とも上手く会話が出来なかった。
何を話せばいいのか分からない。

本を読んでいる時は幸せだった。
毎日図書館に行った。
幼稚園の図書室、小学校の図書館、地域の図書館。
利用限度一杯に本を借りた。

本のジャンルは何でも良かった。
SF、推理、歴史、科学、ホラー。
本を読んでいる間は、他の人と関わらなくても許されたから。

人の感情がのぶつかり合いを主題としたものは苦手だった。
恋愛ものとか青春ものとか。
今でも、読まない。
そのジャンルは映画も見ない。
理解とか共感とか、出来ないから。

寝ている時と食事時以外は、本を手放さなかった。
お風呂でも、トイレでも。
歩いている時さえ、可能なら本を読んだ。

勉強ではない。
現実逃避。