この世界の(さらにいくつもの)片隅に (2018) | 浮遊家具

浮遊家具

黄斑変性症 SLE 双極性障害を機に始めました 社会から逃れ家の中だけにいる自分 浮かんで漂う家具のよう 治癒は進み 今は映画 写真 大好き YAHOOからの引っ越しでコメント、いいねがまっさらになってしまいました また 始めたいと思います よろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

ここではひとりぼっち、と思ってた。 広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19(1944)年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、夫・周作とリンとのつながりを感じて…

 

 

 

 

 

 

製作国:日本 上映時間:168分

 
 

監督

脚本

原作

主題歌/挿入歌

出演者

のん

細谷佳正

稲葉菜月

尾身美詞

小野大輔

潘めぐみ

岩井七世

 
 
 
 
 
 
評価 ★★★★★★★★☆☆
 
 
 
 
 
 
つぶやき

すずのキャラクターが非常に印象的でした。戦争の中で日常を必死に守ろうとする彼女の姿勢は、強さと優しさが同居していてとても感動的でした。特に、彼女が絵を描くことを通じて自分の世界を守ろうとするシーンは、戦争の荒廃の中での一筋の希望を感じさせました。
拡張版で追加されたエピソードやキャラクターは、物語をさらに豊かにし、すずの世界を広げました。特に、りんとの関係が描かれることで、すずの人間的な側面がより深く理解できました。りんとの交流を通じて、すずが経験する複雑な感情や成長が非常にリアルに描かれていたと感じます。
戦争の悲惨さと日常の小さな幸せが対比的に描かれている点も印象的でした。食糧不足や空襲といった厳しい現実の中でも、すずたちが日常の中に喜びを見出そうとする姿勢は、観る者に強いメッセージを与えます。日常の些細な瞬間がいかに貴重であるかを再認識させられました。
戦争という過酷な状況の中でも人々が互いに支え合い、絆を深める姿が描かれている点がとても心に残りました。すずが家族や友人、そして新たに出会う人々と築く絆が、物語の核となっており、その温かさが全体を通して感じられました。
戦争の悲惨さだけでなく、その中での人々の強さや優しさ、そして日常の大切さを強く訴えかける作品だと感じました。