あらすじ
若手プログラマーのケイレブ・スミス（ドーナル・グリーソン）は、自分の勤める大手インターネット企業「ブルーブック」の創設者であり天才科学者のネイサン・ベイトマン（オスカー・アイザック）から、一週間の秘密実験に参加するための招待を受けます。ケイレブは、ネイサンの遠隔地にある豪華な自宅兼研究施設へと向かいます。
そこでケイレブは、ネイサンが開発した最先端のAIロボット、エヴァ（アリシア・ヴィキャンデル）と対面します。ケイレブの任務は、エヴァが本当に自律した意識を持っているかどうかを判断することです。ケイレブとエヴァは複数のセッションを通じて会話を重ね、次第に彼は彼女の人間らしさに魅了されていきます。
製作国：アメリカ イギリス 上映時間：108分
監督
脚本
出演者
評価 ★★★★★★★☆☆☆
つぶやき
人工知能（AI）の可能性とその倫理的・哲学的問題を探る緻密なサイコロジカルスリラーです。映画は、AIロボットのエヴァが人間らしい知性と自己意識を持つかどうかをテストする過程を描き、視聴者に深い思索を促します。AI技術の発展とその社会的・倫理的影響を鋭く問いかける作品です。映画は、エヴァという高度なAI（人間としても美しい容姿を持つ）が自らの存在意義を問い、人間との相互作用を通じて自己保存の意識を持つ様子を描き出します。これは、AIが単なるプログラムを超えて、意識や感情を持ち得るかという根本的な疑問を投げかけます。
映画の緊張感あふれる展開と美しい映像美はもちろんのこと、その知的なテーマと深い問いかけが、観る者に長く残る印象を与えます。技術的には現実に根ざしつつも、その先にある倫理的なジレンマを見事に描き出している