・



レイ・ブラッドベリによる叙事詩的SF名作『火星年代記』のTVムービー化。3本のミニ・シリーズとして放映された。地球人探検隊が火星に到着、平穏に暮らしていた火星人が地球人の持ち込んだ水疱瘡によって滅亡する第1部、火星に移民が押し寄せるものの、地球に核戦争の危機が迫り、移民が次々引きあげていく第2部、火星に残ったわずかな人々がそれぞれの生き方を模索する第3部と、さらに各部がいくつかのエピソードの積み重ねで構成され、全体を通した流れはあまりない。探検隊のワイルダー大佐が一応の主人公になっているが、主眼となるのは、火星におけるそれぞれの人間たちの生き様である。原作ファンの間では賛否あるが、配役、演出、美術、特撮などすべてにおいて派手さをおさえ、ブラッドベリの幻想的な世界のイメージを大切にしていることがうかがえる。SF作家としても知られるR・マシスンの丁寧な脚本も味わい深い。(allcinema)
・