事故で片足を失い
仕事を失った人
彼は決してあきらめなかった
治療を受け
賢明にリハビリに励み
新しい足を手に入れた
職場に復帰し最前線で また がんばることができた
わたしは 思った
まだ わたしは五体満足じゃないか
かなり ぼろぼろだけど 五体満足じゃないか
そんな自分が恥ずかしい
なのに何もしようとしていない
いま 自分がやらなければならないこと
それは 失った心の一部を再生すること
まず その部位を自覚すること
医者が見つけるものでは
決してない
自分だけが分かっていること
心の義足を見つけること
そして リハビリし目的を見いだすこと
それすら 何も行動を起こしていない
彼はすごく特別な人かもしれない
でも 同じ人間なのだ
状況に違いがあるのは十分わかっている
その違いに圧倒され
次に進むこともできない
自分は何の価値もない
今に甘えている
ほんの少しだけの貯まった金で
何も考えず生活している
くやしくないのか
まったく動いていない
その自分がくやしくないのか
自問自答
毎日 自問自答
それは まだまだ 続く
あきらめたら
わたしはいなくなる
消滅まで 少しは時間がある
時間の流れを遅くし
のんびり構えらえる
そんな人間にならなければいけない
明日を信じて
自分を信じて