アブダビにEmirates Palace Hotelという曰く7つ星のホテルがある。総工費は3000億円と言われており、その景観、つくりは将にPalaceというに相応しい豪華さと威厳を感じさせるホテルだ。7つ星たる所以は判らないが、その豪華さもさることながら顧客一人に対する従業員の数は世界一かもしれない。兎に角、ホテルの中は従業員だらけというのが冷静に見た印象だ。運営はKempinski。さて、ここのイタリアンレストランでプロジェクトの仲間たちと会食をした。2年前にここで大規模な着席スタイルのパーティーを行った事があり、大人数の宴会にもかかわらず出される料理の繊細さ、サーブのタイミング全てが完璧なレストランだったのだが、今回は残念だった。パスタ三種盛りも味がぼやけてたし、サーブをされた時には食べ頃を過ぎた感触を否めなかった。主催の子牛肉もなんとも工夫のない味付けで、又、再び、(こっちらの勝手な)期待を裏切る内容だった。イスラムの国で飲もうと思う事が間違っているのかとも思うがワインの値付けもOut of Market。ただでさえ高い銀座のクラブの3倍の値段をつけている(=市場価格の約10倍)のものもあった。

夢を一つかなえる事が出来た。息子との海釣り。自分自身が子供の頃に父親に釣りに連れて行ってもらい、その後、暫くそれにはまった経験からか?これが一つの夢だった。結果的にはボウズで(一匹も釣れなかった)、息子からも”パパ全然釣れなかったね”とのお言葉を頂いたが、僕にとっては極めて満足のいく結果だった。

小学校受験の事を”お受験”という。幼稚園の頃から受験勉強なんて如何なものか?と思っていたが、公立小学校の学力の低下や無責任な親の増加というニュース、記事を見るにつけ、又、息子の(誰にでもあるのだが)回りに影響されやすい性格を考えて、(親も子も)粒の揃った所で学ばせる・育てるのも(前面肯定はしないけれども)いいのでは?と思い、この春からお受験塾に通わせ始めた。受験で受ける所謂優等生にする為に、個性・自主性のない、又、困難に立ち向かえない人間にしてしまうような型にはめた教育をするようであれば辞めさせようと思っていたが、通わせてみて息子の長所・短所が(僕にとって殆ど観察する機会のない)他の子供達との比較において少し見えてきた。短所は無理やり矯正するする必要はないが、長所を伸ばせるように短所を調整してあげるのは必要かも知れないと思いつつ彼に接するも時として矯正を強制してしまう自分が情けない。それでも歯を食いしばって頑張っている息子に申し訳ない気持ちと愛おしさが錯綜する今日この頃だ。
高校時代の友人と26年振りにあった。秀才だったI君は大手銀行の次長、真面目な努力家のN君は公認会計士で自分で事務所をやっている(独身)、喘息持ちだったH君は大手出版社の次長。皆、それなりになるほど・・・という立場になっていた。僕に対する彼らの評価もやっぱり”なるほどね”。未だ、本音で話を出来るところまでは行き着いていないけど、彼らは会社関連の友人とはやはり一線を画する友人として大事にしていきたい。
出張の帰り、Dubaiの空港のラウンジで本日のメールの最終Checkを終えた。Dubai午前1時18分、日本同6時18分、ロンドン午後10時18分、本日のメールはほぼ終了で昼間の怒涛のメールを思い出すと淋しいくらいにまばらにしか入ってこない。0泊3日の出張。12日7時近くまでオフィスで働き、羽田⇒関空経由で13日の早朝5時にDubai着、9時半と16時半二つのMeetingを終えて、今は空港。明日14日の夕方に日本着。非常に効率はいいけど、疲れる。関空で早い乗り継ぎ便に乗れたら整体に行こうと思う。

家族との時間と自分の健康を省みず仕事をする事に悦びを見出している(又、それの大半が自己満足の域をでない)1世代前の人間だと自覚している。こんな状況で唯一家族とその悦びを分かち合える瞬間が自分の係わった仕事が日経に掲載された時だ。一市民の僕が新聞に出ることはよほどの犯罪でも犯さない限りありえないので、仕事関連が唯一の機会であり、日経に出ることで家族もなんとなく僕がただ忙しいだけではないという幻想?を持ってくれる。目標は年に1回日経に載る事、そして、出来れば一面に。帰国以来その目標はどうにか達成してきていたのだが、ついに先日、日経トップを飾る事が出来た。これはもう家宝です。このプロジェクトに係わった皆の努力、会社のネームバリュー、(20年前にたまたま配属された)部署の仕事のニュース性、そしてタイミング、色々なものがうまく重なっての結果だけど、ただひたすら嬉しい出来事だった。

10数年振りに湯島天神下の寿司屋”一心”に行った。この店は当時NHKで放送していた”いきのいいやつ”という寿司屋を題材にしたテレビドラマで寿司の技術指導をしていた店。番組にでてくる寿司があまりにもきれいだったので、探し当てて訪ねたのが最初だった。(後から知るのだが)美家古鮨の流れを汲む店で当時のつくりは簡素でふらっと入ってつまむという店構えだったが、代替わりしたからなのか?ちょっとお洒落な店構えに変わっていた。久々に訪ねて期待が大きすぎたせいか?味も職人の雰囲気も今ひとつ。ここの名物はバラちらしなのだが、これも思ったより丁寧な仕事をしておらず残念だった。その後は仕切りなおしで例によって銀座の”鹿鳴館”。幸せな気分で帰路につく事が出来た。

出張の機会が多い為、自ずと旅先で具合が悪くなる回数も増えるのだが、今回のアブダビでは商社マン生活で最長不良期間を経験した。熱、悪寒、喉の腫れいつもの風邪の症状なのだが、どうも何かが宜しくない。(仕事目的でここに来ていながら)3日間も仕事を休んでホテルに篭ってしまった。加齢による体力の低下と気力の減退がこの長期化の原因だと思う。今回の仕事は部下にかなりの部分を任せているのでかなりお気楽だったのが、それが返って災いとなったようだ。なかなか楽はさせて貰えません。久しぶりに持ってきたジム関連グッズが全て無駄になってしまった。
それほど真剣に受験をさせようと思っている訳ではないのだが、家では躾け切れない部分を補完する目的で所謂”お受験塾”に息子を入れた。先ず指摘を受けたのが、人の話を最後まで聞かない、聞くときの態度が悪い。将に、子は親の鏡である。
イスラム教では豚肉は忌避とされているので、特に戒律に厳しい国では豚肉は街に出回らない。Dubaiとか大らか(?)な国であればカツカレーなんかを食べたり出来るのだが、カタールの場合は正しくイスラムの教えをまっとうしており、長くいると無いものが欲しくなってくる。という事で、出張の折には現地で頑張っている仲間に豚肉系の何かを持っていくのだが、その定番はカツサンドだ。ブランドには拘らず空港で買える物という意識だったのだが、今回偶々”和幸”のカツサンドを買っていき、(いつも買っている)”万世”のとの味の違いに驚いた。今まで余り考えた事もなかったのだが、カツサンドは奥深い。肉質、切り方、ソース、そして、ソースのしみこみ具合。特にパンとソースの相性が極めて重要である事に気が付いた。グルメ雑誌でよく見るところの”お互いが主張しすぎず、でもその個性が見事に融和した”という(大げさだけど)感じか?(余り好きな言葉ではないが)流石に”元祖”というだけあって”万世”に軍配が上がる。