まず、中村春菊先生の作品に出会ったのは随分前。「世界一初恋」で編集、出版業という設定にまず驚き。ジャンルでいうとBLだけれど、それ以上に複雑なしがらみの中に恋愛が混じりあっているあの感じが..もう...
言葉には言い表せないリアリティーとメルヘンがもう泥沼でしたよ高野さんね、高野さんあれアカンですね
雨+前髪長めの黒髪先輩+何か抱えてる系+猫(捨て猫!!)王道ですが、好きにならないわけがない。
そしてCV小西和幸さんね、やりにきてますよ本当..
世界一初恋の話は尽きないのでここまでにして__
中村春菊先生繋がりで知り、どうやら世界一初恋と生まれ変わり説もある?らしき「Hybrid Child」の感想をまとめ置き
まず話の展開、第1話→第2話→第3.4話の流れが個人的に好きだった。最後の3.4話が本編並にハードだが、1.2話の流れがなければあそこまで世界観に没入できなかったかもしれない。1.2話で人形側(人形と言えるのかわからないが)の視点。そして人間側の視点を知ることでこの物語の摂理がみえてくる。1話では純粋に人を愛することの喜びだったり、それが生身の人間かそうではないのかという貞操観念について考えさせられた。そして、2話になると人間がもつ欠損した部分と人形の真っさらな部分の対比に味を感じてくる..ここで、人間と人形の「欠損」という違いの対比が個人的に面白いと感じた。
それを踏まえた上で、最後の3.4話
これはぁぁ
なんだよおこれは..まず言わしてください。
終わり方といい、黒田、月島、最後のシーンあれとてもとてもいい。黒田が最後まで素直になれないところが、もうみてて苦しかったし、それでいいよとも思った。あそこで和解しすぎるとこの話の本質が崩れるように思う。大嫌いだとお互い言い合って、もう何も言わなくていいと抱きしめ合うあのシーン。あれ、セリフだけでみたら絶対何が何だかわからない脈絡がない。いい!でもそれがいい。これまでの経緯とか、登場人物たちの表情とか全てを汲み取ると、もう本当に喋らないこと、喋れないこと=どうしようもなく愛してるのだなと
そして日が昇ると、さっきまでそばにいた人が、もう逝ってしまい、辺りでは冷ややかな話題になっていると..
全く別世界に来てしまったような虚無感、切なすぎて目も当てられなかったです
その後、黒田がHybrid Childを作る
ここで初めて作る側の視点でストーリを追い始める。なんだか、映画「ロマンスドール」のようなラストシーンも連想される
壱が黒田に再会するシーンでは、黒田が月島に未練なんてないと笑い飛ばす、ここはじめは黒田の悲しみはhybrid childを作ることで少しずつ埋まっているのかとも思った。そりゃあ今更誰かに話したところでとは思ってしまうが..辛い
しかし最後に月島の容姿に似たhybrid childが黒田に桜の枝を渡すシーン..あそこは素晴らしく切なかったですね 無駄な説明がなくともあのシーンで
「それはある意味、鏡。機械でも人形でもなく、持ち主の愛情を反映して成長する人の形、――それがハイブリッド・チャイルド」このフレーズがとても響いてくる。
幼少期の二人で手を繋いで走るシーンでは恋愛という感情だけではなく、純粋な友情、何のしがらみもない関係性、特別な感情、さまざまなものが入り混じっていて青春だなーと
それが、今では髭を生やした大人がその面影を探すように日々を暮らし、そして最後のフレーズは「いく年経ても私はひとり」でしめる
美しいほど儚い 人間の一生を垣間見せていただいたような 本当に素晴らしい作品でした..またいつかこの作品に巡り合う時がきますように!
