地球の皆さん、こんばんは。😃


『怪盗ルパン第5巻 消えた宝冠』


ルブラン/原作 南洋一郎/文を


読みました。これまでの作品と比べて


何だかとっても違和感を感じ、あとがき


を読んで合点がいきました。舞台用に


劇作家と合作した作品だったのです。


華やかですが、少し荒唐無稽な箇所


が有り、これでは【ルパン三世】じゃ


ないかと。クライマックスでルパンが


一晩中パリの街を、警察官の団体から


走って逃げきったのです!たった一人で!


最初から、ルパンとおぼしき


シャルムラース侯爵!本来なら


ガニマール警部が出てくるところを


当時の実力者が似ている名前で激怒した


理由で、ゲルシャール刑事という


初のキャラクターが出ています。


ニセのシャルムラース公爵は


宝冠の警備と、ルパン逮捕を協力する


事になり、それは情報が筒抜けになる


展開です。目の前で宝冠はすり替えられて


いたし。本物はルパンと偶然に出会い


(2人は外見がとても似ている)、


一緒に旅している内に病死してい


たのです。死亡証明書も有ります。


でも、今回のルパンは余り魅力的では


なかったです。少し自信過剰で、


感情的で攻撃的で。デフォルメすると


狡猾な強盗にしか見えません。


犯罪の抑制にはぴったりな人物像です。


そうです、詐欺師で有り、強盗です。


本来の姿を見せられて、少し落胆した


のかもしれません。ルパンが命がけで


守った乳母のビクトワールと、孤児の


ソーニャ、結局はこの2人も犯行の


手伝いをしています。


私は【水清ければ魚棲まず】で、魅力には


欠けると思いますが、それはそれで、


他人を不幸にはしないので、


これでいいのだと確信しています。


ルパンも、作家次第で狡猾になったり、


チャーミングになったり、義賊に


なったり。私も人を一面だけ見て、


決めつけない様にしたいです。


本日も最後まで読んで頂き、ありがとう


ございました。🤗それでは、また。🤗