当山の水子地蔵様の周辺にいる
頭の上で髪を縛り、緑色の着物を着た5歳くらいの可愛い男の子は『小太郎』といいます。
小太郎が当山に来てからもうだいぶ経ちます。
私の母方には、治山の祈願などの方で武田家に仕えていたという話しが伝わっていました。
そんな先祖の話しを聞いていた両親は武田家の金山を掘ってがんばっていた作業員(坑夫)や悲しい話しの伝わる遊女の方々を供養しに金山の方へ行きました。
それから数日後、庭に舞う蝶🦋を、髪を頭の上で縛った緑色の着物を着た5歳くらいの可愛い男の子が追いかけて遊んでいました。
この姿を他の兄弟も見ていて、ハッキリ見えすぎてちょっと怖がっていました😅
その夜、降霊のできた母が「霊が降りそうだから」と行って本堂に家族で入りました。
その時にこの男の子が降りてきました。
話しを聞くと両親が坑夫や遊女を供養してきた場所から両親についてきたそうです。
そして、武田家滅亡の前に花魁渕伝説の通り多くの金山関係者たちと共に小太郎は殺されたそうです。
小太郎がいうには
「気づいたら殺された場所にいた。誰もいなくてずっと一人でいた。ある日、声が聞こえてきて見に行ったらおじちゃんやおばちゃんがいて、何かしてくれていたから、ついてきた。」と。
約500年間一人って、ちょっと切なくなりました。寂しくなかったのか聞くと、小太郎は鹿とか山にいる動物と遊んでいたといいました。
しかし「帰る場所がわからない」と言うので可哀想になってしまい😢
私は「帰る場所がわからないなら、水子のお地蔵さんのところに居ればいいよ」と言うと「本当に居ていいの?ありがとう😊」と言って母の体から離れて行きました。
そんなやりとりがあって、小太郎は当山にもうだいぶいます😊
忙しい大人に代わり甥姪の面倒を見てくれたり、子供を亡くした方が「霊っているの?霊の存在がわかって子供を感じたい」と切なく願った時、その方の車のバックドアのガラスの天井に近いところに手形をペタペタ残してその方たちが「子供が見ているしっかりと生きなきゃ‼︎」など、生きる気力を与えた、私や当山にとっての座敷童のような存在です。
今は小太郎がいますが、彼にとって必要な時がくればお不動様や水子のお地蔵様がちゃんと小太郎を導いてくださいます😊
小太郎、5歳くらいの可愛い子ですが、生きていれば450歳以上の仙人です😁