今でも『家出人の安否を観てください‼』という相談もあります。
その日飛び入りで『家出した息子の安否を観てください‼』というご両親がみえました。
はじめ母が本堂で話しを聞いていたのですが、私が本堂に呼ばれました。
母は私に『お不動様に安否を伺ってあげなさい』とのご下命
私に宿題があるのはお構い無しなので渋々です
『お不動さまに伺う(伺い事)』とは字の通り相談者の相談をお不動様に伺って教えて頂く事です
お不動様に向かい家出人の居場所を尋ねると『八王子』と見えました
それを伝えると、ご両親は『知り合いはいない』と言っていました。
すると、同情した母がその息子さんの魂を呼んでみるということになりました。
息子さんが母に降りてくるかは分からない状態で祈祷が始まり、誰かが母に憑依しました。
息子さんの名前で呼び掛けると、本人でした。
さあ親子喧嘩の始まりです
息子さんは泣きながら『もう家がイヤだから探すな』と言って返りました。
ご両親は信じて当山からの帰りに県警や八王子の警察にも行ったそうです。
それから、数週間後、あのご両親がみえました。
息子さんが見つかって帰ってきた御礼参りです
そしてこう話してくれました『息子は、本当に八王子にいました。息子を呼んでもらった頃、息子は公園にいたそうですが、フワフワしてとても気持ち悪かったそうです』と。
生きている人の魂が呼ばれると気持ち悪いようです
こんな事もあった塩山成田山です