昨日、松竹から音羽屋の大名跡、尾上菊五郎の名が八代目として
菊之助さんが継がれその襲名披露が来年5月の團菊祭にて公演されると
発表がありました。

いつかは菊之助さんが菊五郎の名を継承されるのはわかっていましたから
おめでたい事だと思っております。

ただ、驚きましたのは八代目菊五郎の名跡を襲名されるに際し
七代目菊五郎さんは新たな名を襲名されるのではなく
七代目として現役のまま存続されると云う珍しい襲名公演。


かって同じ名の方が江戸と上方の東西の歌舞伎にはおられました。

ご存じ中村福助さんは東に成駒屋として今も舞台に立っておられますが、
上方に高砂屋として中村福助と云う名前の方は確かにおられました。

現在の中村梅玉さんの前の名前となります。

詳しい事はここでは省きますがこれはお家が違い屋号も違います。


でも今回の襲名披露は菊之助さんが八代目として継がれますが
七代目菊五郎さんはそのままの名で残られる事です。

これはさすがに大御所の音羽屋、傾いておられますね(笑)

亡くなったり名を譲ったりしての襲名披露はあたり前ですが、
同時に同じ名前の方が七代目と八代目で現存される、
これは歌舞伎の新しい伝統となるかも知れません


新しい事を切り開いて行く伝統芸能が歌舞伎、
私は七代目菊五郎旦那はいつまでも菊五郎の名のままで居て頂きたい。
音羽屋の大名跡の襲名披露公演、私は大いに賛成です(笑)

来年は菊五郎さんが同じ舞台で二人登場するお芝居を
私も見たいと思います。