名古屋御園座『ヤマトタケル』が変則2回公演なので毎週見ているテレビ放送を
どうしても見逃してしまいます。

東京へ帰ってから録画を見るしかないですね(笑)

そんな中、朝のテレビ小説『虎に翼』は全国版ですし、

放送時間も早いので楽しんで見ております。


ヒロイン寅子の父までもが貶められて政治家たちがかかわった東亜事件、
当時の圧倒的な権力を持つ検察に自白を迫られた16人。

これを全員無罪にした弁護人たちに拍手を送りました(笑)

実際にあった帝人事件をモデルにした東亜事件。
弁護の大切さを感じた場面でした。


そして今週、ここのところお話が怒涛の展開で法律を学ぶ女子部の人たちが
いろんな事情で一人ずつ脱落して行っているのがつらいですね。

また時代背景も太平洋戦争が始まる前の暗黒の時代。

女性の存在そのものがまだ虐げられていた時代で
まして女子部のひとりは国籍の違う事で受ける人種差別。

 

その女性の台詞の中で朝鮮総督府と云う名称が出てきましたが

京城(ソウル)生まれの私の父が初代吉右衛門さんの処へ入門させて頂いたのが

朝鮮へ慰問歌舞伎に来られた時でしてまさにこの朝鮮総督府で

お会いしたと聞きました。


父と祖母が全く逆の立場で朝鮮に日本人として同じ時代にいたこと、

2人に責任があるわけではありませんが、少し複雑な気もします。


私は戦後の生まれですからこの時代の事はよく知りませんが
描かれている限り、この時代の女性はよく耐えたな、と思います。

私の父や母はこの時代に青春時代を過ごした年代ですが、
青春なんてものはありませんね。


『虎に翼』はじめは少しとっつきにくいお話でしたがここへ来て
俄然面白くなって来ました。


これからどの様に展開するのか? 今後に期待したいです。