今月の新橋演舞場の『流白浪燦星(ルパン三世)』

あえて登場人物の石川五右衛門が実在した安土桃山時代に

設定されております。

そこでルパン三世と次元大介が活躍したと云うお話。

今日のブログは少しネタバレも含んでおりますのでお気を付けくださいませ。



本来でしたらルパン三世はお祖父さんのアルセーヌ・ルパンより
先に生まれている事になりますがそこは歌舞伎、時代を超越しております(笑)

舞台となる場所は京都で豊臣秀吉が関白に任命されてからの聚楽第。
聚楽第は京都御所の西にあったとされて居ります。

そこの地下に牢獄があった設定になっておりますが、
果たして秀吉の住んで居た所の地下に牢屋があったかどうか?
ま、それもお構いなしになっておりますね。



この聚楽第、関白の座を甥の豊臣秀次に譲ってからは秀次が住んで居り
秀吉は伏見へその身を移しますが、淀君が秀頼を懐妊したころから
秀吉と秀次の関係が悪くなり、秀次を高野山へ幽閉し、自死させたあと、
聚楽第を壊しており、結果 聚楽第は8年間しか存在しておりません

今回の『流白浪燦星(ルパン三世)』では秀次は登場しませんが
時代的には朝鮮出兵から秀頼の懐妊あたりで時代もうまく符合しておりますね(笑)


さらに牢獄へ捕らえられた石川五右衛門は、ルパン三世たちに助け出され
替りの人間が釜茹での刑となっている事を物語上で知る事が出来ます。
ですが、身代わりの人間が気の毒ですよね(笑)

本来でしたら、ルパン三世に登場する五エ衛門も石川五右衛門の子孫
と云う設定ですが、お芝居では本人に設定されております。

 

ん?考えたらちょっと訳が分からなくなりそうですが・・・
これは歌舞伎の物語上致し方ないと思ってくださいませ。

歌舞伎って実はとっても便利です(笑)



何にもせよ安土桃山時代の太閤秀吉、石川五右衛門 これとルパン三世と次元大介。
峰不二子までが絡んでの物語

作者、戸部和久さん うまく設定されていると思いますよ(笑)

 

 

ちなみに、これは某オタクの家人からの情報ですが、

「ルパン」の綴りは「Lupin」
フランス語読みですが、英語読みをしますと「ルーピン」

ハリーポッターシリーズに出てきます人狼のリーマス・ルーピン教授は

ルパンと同じ姓だったのですね。

 


それはさておき 大好評のうち公演は明日、中日を迎え半分終わりまして
公演日数も残すところ17公演。

未見の方はどうかお見逃しなく、チケットの購入お急ぎくださいませ(笑)