本日は新橋演舞場『流白浪燦星(ルパン三世)』の初日、先ほど帰宅致しました。
私も何とか舞台の初日が出てよかったです(笑)

 

今日の夕方、私が楽屋入りする時間がちょうど劇場の入場時間でした。

 

長い列に並んで入場待ちを待たれていたお客様が入口が開き

まさに動き始められた時でした。

 


 

本日のご来場ありがとうございました。

 

 


さてコメント欄に今年の京都南座、顔見世のまねきの見方を教えてください。
とのご質問がございました。

市川團十郎丈のまねきの位置が気になられたみたいです。

以前にも何回か、「顔見世のまねきの見方」は書かせて頂きましたが、
今年の十三代目市川團十郎襲名に関しての配置について
ご説明いたします。

 

まねきの写真があるといいのですが、さすがに流用する事はできません。

どこかのネットをご参考下さいませ。


一番、座頭格としての位置は上段右端の片岡仁左衛門丈です。

左横にまねき一枚分の空白がございます。これは別格としての

役者名の大きさを表しております。
この座頭と同格の位置なのが一番左端、中村梅玉丈 
ここにも右横にまねき一枚分の空白がございます。

そして、仁左衛門丈とある意味同格なのが梅玉丈の下、今回の團十郎丈の位置です。
 

仁左衛門丈の位置と相対する対角線にありますので、同格を意味しますが、
ここの右横には空白がございません 

 

これは仁左衛門丈、梅玉丈は上置きとして團十郎丈は

一段下がり敬意を表する形になっております。

大きく言いますと、まず四隅が別格と考えて下さい。さらに細かく申しますと、

格的には上段右端が一番、左端が二番、下段右端が三番、左端が四番となります。
もし、四隅に横に空白がございますと四人はある意味同格と云う事になります。
四隅でも、空白のあるなしがまた大きく違ってくるのですね。


今回は、下段右端が空白、いわゆる欠番状態ですので、三番目が下段左端の

團十郎さんと云う事になっております。


そこから各ブロックごとに格の序列が並んで参ります。
つまり外側の方が一枚上を表している訳です。


六代目中村歌右衛門丈が京都顔見世に出演された折には、ど真ん中に
中村歌右衛門のまねき、その両横に空白があり、さらに別まねきでその両横に
長唄連中、常磐津連中と書かれたまねきが上がり 歌右衛門丈の肩書には
芸術院会員と云う文字まで入っておりました。

これは明らかに最上級、別格を表しております。

もっと詳しくお知りになりたい場合は先の「顔見世のまねきの見方」を

クリックしてみて下さいませ。
過去のブログですがかなり詳しく書いてあると思います。

 

奇しくもこのご質問の答えがちょうど10年前の12月5日、

今日と云うのも何かのご縁かも知れませんね(笑)


ご質問の答えとなりましたでしょうか?