11月3日文化の日、いいお天気で暖かくて繁華街や行楽地はどこも
大混雑でしょうね。 

と云う事で、午後からは猿翁旦那の追悼番組もありましたので、

出掛けようと思っておりましたのを 予定変更。

今日はどこへも出かけず うちに居てリアルタイムで猿翁旦那を

偲んでおりました。


ときどき私も画面に映っておりましたが・・・(笑)


録画派でまだご覧になってない方で気にされる方は、ご注意ください。



ダイジェストですが放送された『義経千本桜 四の切』『黒塚』『ヤマトタケル』の
一場面はどれもこれも猿翁旦那の代表作です。

思ったよりも長く舞台面の映像がありましたので、驚きと共に嬉しさも。

いつも私が舞台で見ていた猿翁旦那がそこに居られました。

 



当然のことですが、私たちは旦那の舞台を正面から、いわゆる客席から見る事は

ほぼございません

せいぜい花道の揚幕から見るか、映像で見るかくらいです。

 

 

ですが、私たちの特権と云えば特権。

舞台の上からや、至近距離から毎日旦那の舞台を見る事が出来ました。

これは私にとりましては 宝物です。

 


『四の切』では後半の忠信と源九郎狐の早替わりの場面あたりから

私は上手の桜の木に入り、スタンバイしておりましたので、

その隙間から舞台を見ておりました。

ということは・・・荒法師の立ち回りの時、桜の木から出てきた源九郎狐は・・・(笑)

 

ま、これはブログで何度も書いておりますしね。私です。



『黒塚』の月の踊りの時は黒衣で虫笛を吹いたり、後ジテに変わるために拵え場を作っていたり・・・・

真後ろに居た事になりますね。

 

 

『ヤマトタケル』の早変わりで大碓の命(猿翁旦那)の前の後ろ向きの小碓の命は~、

これこそ、至近距離も至近距離。

 


その場面その場面の時の私の所在が走馬灯のように思い出されました。
私が知るお元気な時の猿翁旦那でした。

あれだけ舞台を縦横無尽に動いておられた方がご病気になられて
動けなくなられたのはさぞもどかしい思いをされた事でしょうね。

私は改めて猿翁旦那の弟子でよかったとつくづく思いました。

猿翁旦那、お疲れ様でございました。
ごゆっくりお休みくださいませ。

 

ヤマトタケルの放送もまた 懐かしく見せて頂きます。