昨夜のNHK大河ドラマ「どうする家康」でとうとうムロツヨシさん扮する秀吉が
病のために亡くなりました。

史実では秀吉は享年61歳。

家康は6つ下で73歳まで生存しておりましたから今よりは
平均寿命が短いとは云え少し長生きの方だったのでしょうか?

徳川の世を見届けてから亡くなっております。


秀吉が登場する歴史ドラマを見ていつも思うのですが・・・。

秀吉は百姓から信長に侍に取り立てられ天下人まで昇りつめた大偉人。
壮年当時の城取や政治手腕は他を抜きんでており快感さえ感じます。

ですが、晩年の無謀とも思える朝鮮への侵略や豪華絢爛な建築物や浪費、
最後は正気とは思えない行動を取っております。

そして秀頼の誕生でますますの変貌ぶり。


今回のドラマでは、その秀頼の事をドラマで淀君は
「あなたの子とお思いですか?・・・、 秀頼は私の子・・・。」と。

予告編では台詞の途中まで流れ・・・ 続きは何と云うのか?
誰の子か?すごく興味を持ちましたが、うまくかわされました(笑)


今回の秀吉は、主役ではないからか、ここの変貌ぶりがひと際際立ち、

こんな人だったかもしれないなと 思わせるような 秀吉。

秀吉側から描くのではなく、家康側からの秀吉像ですから。

ムロさんの好演でした。



お話がそれました(笑) 結局、秀吉は最後に何をしたかったのか・・・?
朝鮮から明国までを従えられると本当に思っていたのでしょうか?

怖いのは権力を持った人が正気ではなくなる事ですね。

一族を抹殺して頼りとするものはすべて排除して、出来る訳がないのに・・・。
自分の死後、幼少の秀頼が天下人になれると思っていたのでしょうか?

大阪生まれの私にとって太閤さんは英雄ですが、その死は伏せられ
葬儀さえも行えなかった最後の有様はなんか寂しさを覚えます。


家康は慎重にも慎重派で「どうする家康」では主人公ですから
好人物に描かれておりますね(笑)

テレビでは秀吉=猿 淀君=狐・・・に対して家康がやっと狸と云う名で呼ばれました(笑)

これから豊臣家は滅亡に突き進んで行く訳ですが、家康に滅ぼされたと云うよりは
自滅して云った感が強いです。

今回の描き方では 家康と秀吉の違いは家来を信じた、信じなかったや
一門を大事にした、しなかったと云う組織の根本ですね。

 

秀吉は身内の妹や母まで他家への人質として扱っております。

あと数回の「どうする家康」これからの関が原や大坂の陣がどう描かれるか?
面白くなって来ました。

どうなる家康!


余談ですが、七之助さんの石田三成・・・いいですね~。

この人が『天守物語』の富姫や『桜姫東文章』の桜姫、『助六』の揚巻など
玉三郎さんの後の女形を継承していくだろう人には見えないくらいの三成役です(笑)