ずいぶん昔ですがスーパー歌舞伎『新・三国志III』では
蜀時代の末期に邪馬台国の卑弥呼とも交流があったという物語でした。
その後も隋や唐とも交易があった日本、そう考えるとずいぶん古い時代から
日本海を中国に向けて往復していた事になりますね。
現在と違ってそれほど大きくない船で日本海の荒波を渡るのは
毎回命がけだったことでしょう。
今回の『不死鳥よ波濤を越えて』の物語も平知盛が日本海を当時の中国、宋の国へと向けて渡ります。
しかし途中嵐に遭って船は難破、北の果てまで流されてしまいますが
ようやく宋の国の手前の金の国へたどり着きます。
この金の国は1115年から1234年まで実在したおよそ100年間くらいの短い国です。
最後はモンゴル帝国(元)によって滅ぼされております。
実は私は最初この金と云う国は架空の国かと思っておりました。
ふと気になりまして、自宅にあります「世界史図録」の年表を見ましたら、
ありました・・・
不勉強でした(笑)
知盛一行も金の国へ流れつかず直接、宋の国へと渡れれば物語の中の
平知盛の運命もだいぶ変わったかも知れませんね。
ですがこれはあくまでもフィクションですので歴史にたらればはありません(笑)
フィクションにたらればをつけたらキリがありませんね。
今日の写真は日本から知盛一行を船で宋の国へ送ろうとする
宋水軍の二人、市瀬秀和さんの李春と喜猿さんの元真です。
女は不吉だとして船には乗せられないとして知盛と愛妾の若狭との仲に
悲劇が訪れてしまいます。
その後はお芝居をご覧下さいませ(笑)