とりあえず明治座5月公演も3日目が無事に終わりやれやれです、

私もひと安心です(笑)

 

 

今日のブログは 少しだけネタバレですので、気になられる方はご注意ください。

書きたいこと自体は ネタバレと云うよりも、小ネタ裏設定的なものですが・・・

途中ガッツリとあらすじに触れておりますので、お含みおき頂いた上でお読みください。

 

 



「不死鳥よ波濤を越えて」の今回の私のお役、廷臣承輝と麗虎(翫政さん)は
宰相武完(下村青さん)の配下です。

つまり、日本からはるばるやって来た平知盛(猿之助さん)一行を
快く思っておりません


それはなぜか。


平家全盛の時代は平家と宋の国が友好関係にありました。
宋の国の顔色を伺うとなりの金の国は源氏の時代となった今
源氏と友好を結ぼうとしている宋の国に気を使っております。

知盛一行をかくまう事は宋の国と争う事になるかも知れず
従いまして知盛一行は禍の種。

 



2幕の幕開きは王様の前で宴が開かれており衛紹王は知盛一行を
歓迎しようとしておりますが、宰相武完がこれを制します。

私たち承輝も麗虎も一応この宴の場には居りますがこの場面は台詞もなく、
歓迎する人たちに交じっております。
しかし歓迎したくないという雰囲気を醸し出しております、云えつもりです。
(出ているかな・・・?笑)


並んでいる人たちの中で、宰相武完サイドの人間は私たちだけ。

決して知盛一行を歓迎している訳ではないのです。

 

たくさんの居並びの中で どこか私たち二人だけが異質に見えればOK、

でなければ困る訳でして(笑)


 

ところが難しい事に、お客様が私たち2人が宰相武完の腹心の部下であると分かりますのは、

この場面ではなく、後の場面なのです。

 

後の場面でその2人の行動がわかるのですが、幕開きはわかりません

わかりませんが、少しでもそう云った雰囲気を醸し出されたらいいなと思って

演じております。

2幕の幕開きはちょいと難しい立位置です。


そんな2幕の幕開きただ立っているだけですが、そんな事を考えていると
思って頂ければ幸いでございます。