今月の第3部『盲長屋梅加賀鳶』での私のお役、女口入屋と云うか
女女衒(ぜげん)のおつめ婆。

姪っ子のお朝を道玄がどこかへ売り飛ばしてしまいます。

わずかな出番ですが、私が出ない事にはお朝を連れて行く人物が
居なくなってしまいます(笑)



ここで大事なのが、下手から登場して引き戸を開けて台詞を言いながら
すぐに座敷へ上がらなくてはなりません

ですが私、ちょいと云いにくいのですがあぶら性と云いますか、汗のせいか
初日近辺には足の裏に下駄がくっついてすぐに脱げなかったのです。

また下駄がひっくり返ったりすると今度は履く時に手間がかかります。

なんか方法がないかな~と思案していましたが中日くらいまで
いい方法が浮かんできませんでした。

ある日、そうかシッカロールかなんか汗ばまないものを下駄に塗ればいいかな?
と思い付き早速試してみる事に・・・。

そうは思いついたのですが、うちにあった筈のシッカロールを持って行く事を
その時には忘れ、出番前になって「あ、シッカロールや!」と2,3日
こんな事が続きました、忘れっぽくなりましたね(笑)

やっと忘れずに持って来て使用したら思ったよりも効果があり
思い通りな位置ですぐに脱げて、また履く時もスンナリ履けます。

「早めにこうすればよかった・・・。」と後悔先に立たず(笑)

わずかな事ですが少しの工夫で舞台に出るのが楽になりました。
このように舞台ではまだまだ色んな工夫が大事ですね(笑)

お客様にはわからないような事ですが、どんなお役でも
舞台では毎日が色んな事で勝負なのです(笑)
 

 

と上手く〆たつもりが・・・

「シッカロールって全世代に通じる?」という横やりが入りました(笑)

 

シッカロール

 

古くは天花粉

今ではベビーパウダーでしょうか。

 

通じなかったらいけませんので、一応追記しておきます(笑)