昨日、来月の私が出させて頂くお役の「盲長屋梅加賀鳶」の台本が届きました。



私この「加賀鳶」の演目は色んなお役でたくさん出演させて頂いております。
色んなお役と云う事では演目の中で一番多いのではないでしょうか?

今回のお役は先日にも書かせて頂きました二幕目長屋のおつめ婆。


私が初めてこの「加賀鳶」の演目に出して頂きましたのは前にも書きましたが、
1966年(昭和41年)の帝国劇場のこけら落し 昨年亡くなられた
二代目中村吉右衛門さんの襲名披露公演でした。

その時のお役は同じページに載っております小按摩寒竹、
中学2年生の時でした。

この時の竹垣道玄は二代目松緑さん 日蔭町の松蔵は先代白鸚さんでした。

23歳の時、新歌舞伎座では居並びの鳶の一人、その後猿翁旦那の『春秋会』や
『松竹座』での「加賀鳶」の時は幕開きの茶屋娘、鳶の一人妻恋音吉、
質店の手代太助、講中の一人、赤門での手先の一人、と様々でしたね(笑)

前の幕の切れまで出ていて、その次に幕が開くとまた違う役で出ていたので
さすがにお客様から「この人、また出てるよ」みたいな事を云われました(笑)

道玄も先のお二人以外に白鸚さん 海老蔵さんと多彩です。
海老蔵さんの時には長屋の家主喜兵衛も勤めさせて頂きました。

今回おつめ婆と云う事で「加賀鳶」のレパートリーがまた一つ増えました。
これで加賀鳶のお役、九役目です(笑)

先の台本のお役の所に私が勤めさせて頂いたお役が1ページの中に
3つも載っております(笑)

まさかと思うお役がまた増えると楽しいですね(笑)