今日9月11日はアメリカで同時多発テロによって世界貿易センタービルが
破壊されてから21年目ですか? 早いですね。

その12年前、1989年9月11日は猿翁旦那の『義経千本桜 四の切 奥庭 蔵王堂』と『黒塚』を
ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスで上演しておりました。

オペラ・ハウスの天井は歌舞伎座の3倍ほどの高さがあり奥庭の持仏堂や
大詰めの蔵王堂などの大道具の背景は3倍の高さにしてそれはそれは
立派な装置でした。

逆に日本では見られませんね(笑)


ニューヨーク公演は9月6日から12日までで、その後ワシントンに移動して
21日~24日までケネディセンター・オペラハウスでの公演でした。

その時の休演日に世界貿易センタービルに観光で行った事が思い出されます。

110階建ての展望室から下を見ると車や人がまるで飛行機の中から見る様に小さくて
今にも吸い込まれそうになったことを思い出しました。

アメリカ建築の特徴は1階1階の天井は高いのですがコンクリートがむき出しで
こう云う所は日本の建築と違いちょっと雑かな? と思ったのが印象でした(笑)

それからまさか10年ちょっとでアメリカの象徴であるあの建物が
なくなるとは誰が想像したでしょうか?

 

このニュースは大阪松竹座の『新・三国志II』出演中の夜に知り

ホテルで映像を見て唖然と致しました。


ニューヨークが舞台の古い映画などを見ると時々、世界貿易センターの
ツインタワーが映る事がありなんか懐かしく感じます。

 

1976年版の「キング・コング」はエンパイア・ステート・ビルディングには登らず

代わりにこのツインタワーに登った事が印象的でした。

今日と云う日、ニューヨーク公演での大入り満員と観光した思い出と共に
当時テロの犠牲となられた多くの方々のご冥福をお祈り致します。