本日、歌舞伎座『七月大歌舞伎』第1部「當世流小栗判官」無事に初日の幕が開きました。

本来ならいつもここで恒例、歌舞伎座前「本日初日」の垂れ幕を
画像でアップするはずですがすいません 今日はすっかり忘れておりました(笑)

と云うのもやはり「當世流小栗判官」の私のお役、浪七内の
膳所の四郎蔵のお役が気になり早目の楽屋入りとなり
気持ちを落ち着かせておりました。


お陰様で初日から、初日が出ましてお役は無事に終わりました。
しかし初日の歌舞伎座前の写真は気持ちここにあらずですっかり失念、
失礼を致しました。

 

しかも、写真を撮り忘れた事に気がついたのが、帰宅後(笑)

ブログの下書きをしていてようやく気がついたと云う始末。

自分では気づかないままに どれだけ余裕がなかったのでしょうか。

テンパっていた訳ではないと思うのですが・・・やはりいつもとは違う感じ

だったのでしょうか。

 



本日の舞台 初日をご観劇のお客様、如何でしたでしょうか?

私もこのお役はすでに2回させて頂いており今回で3回目、初役よりは幾分気が楽でした。
父もこのお役1回させて頂いております。 

序幕の小栗判官の碁盤乗りの場面、ここの横山家の家臣は父も私も経験がございます。

今日たまたま、竹本葵太夫さんとある処で一緒になりこんな事をお話しをして下さいました。
「久しぶりにおもだかやさんの御殿の場を語らせて頂いて思い出しました。
猿三郎さんのお父上が鬼鹿毛のお尻を刀の鞘でエイ!と突かれる場面 
独特のお声と共にすごく印象に残っております。」・・・と。

父の横山家の家臣、一色丹下は猿翁旦那の初演時より5回ほど
勤めさせて頂いておりますのでほぼ持ち役でした(笑)

今月は猿四郎さんが勤めておりますので時代も変わりましたね。

小栗判官も猿翁旦那から右團次さんへ さらに猿之助さんへと移り変わり、
照手姫も福助さんから芝雀(現雀右衛門)さんへ そして笑也さんへと変わりました。

歌舞伎は過去に誰々が勤め、それを新しい人がどんどん塗り替えて行く、
こう云った作業も楽しいのが歌舞伎です。

今後もさらにさらに改訂が加えられ新しい小栗判官も登場する事でしょう。

ですが、当分はまだ猿之助さんの独壇場、ぜひ猿之助さんの小栗判官と浪七を
今月の歌舞伎座でお楽しみくださいませ。