今日は休演日ですが、何をすることもなく1日が過ぎました。

今まではお休みの日には何かしないと・・・的な呪縛に縛られておりました(笑)
しかし今では何もしないのんびりした時間を過ごすことが多くなりましたね、
ある意味贅沢な時間の使い方かも・・・?(笑)


先日も書きましたが 10年前の6月7月は新橋演舞場でおもだかや三代の襲名披露公演でした。
猿翁旦那、猿之助さん、中車さん、團子さんも襲名からもう10年になるのです。


襲名公演としてはスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』と新歌舞伎『小栗栖の長兵衛』
古典歌舞伎『義経千本桜 四の切』を一緒に上演したのも画期的でした。

猿翁旦那が『口上』に出演され段四郎さんを始め坂田藤十郎さん 片岡秀太郎さんも
列席して下さったのが昨日の事の様に思い出されます。



7月は『ヤマトタケル』以外演目も変わり市川團十郎さん 市川海老蔵さんが
参加してくださり團十郎さんは猿之助さんの『黒塚』の阿闍梨祐慶を勤めてくださいました。

『楼門五三桐』では海老蔵さんの石川五右衛門に猿翁旦那が真柴久吉で
段四郎さん以下 右團次さん 弥十郎さん 門之助さんと一門の部屋子さんたち
特別バージョン勢揃いでの豪華版でした。

私はこの時、五右衛門を捕らえに来る右忠太を勤めさせて頂きました。
この出演記録が残っているだけでこの『楼門五三桐』に出演していた
価値があると云うものです(笑)



そしてここから3年間大阪松竹座、名古屋御園座、博多座、京都南座と襲名公演がつづき
中央コース 東コース 西コースと地方巡業も好評のうちに終わりましたね。

後から聞いた話ですが大概巡業公演は地方自治体が赤字を負担するのですが
この襲名公演はすべて黒字になって儲かったらしいです(笑)


香川照之さんが歌舞伎に所属され九代目中車を名乗られ、猿之助さんの『四の切』や
中車さんと猿之助さんの『一本刀土俵入』など話題の多い作品が並んだせいでしょうね。

おもだかや三代襲名公演から次にスーパー歌舞伎セカンドの『ワンピース』や
『オグリ』が入って参ります。


おもだかや襲名披露公演にご一緒してくださった坂田藤十郎さん 市川團十郎さん 片岡秀太郎さんは

すでに鬼籍に入られてしまいました。まだ実感の湧かない方もおられますが、本当に残念です。

10年ひと昔と申しますが最近のコロナ禍の公演まで本当に激動の10年でした。

 

それにしても・・・

休演日があるなんて10年前には 考えもしませんでした。