2020年4月からのこの2年間は本当にコロナに翻弄されました。

で、3年前の2019年の4月はと云うと1日に令和の新元号が発表され
それが5月1日から施行されました。 


ですから新しい時代となってどのようになって行くのだろう? と
期待満々でしたが、まさかまさかのこの3年間・・・でしたね。


そして3年前のお芝居はと云うとちょうど獅童さん 壱太郎さんの『女殺油地獄』の
公演のお稽古が始まっており 私もそれに出演させて頂きました。

 

 

獅童さん大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の梶原景時もピッタリですね(笑)

お話がそれました。

行った事のない二子玉川がお稽古場でこの時はとても新鮮な気持ちで通っておりました(笑)

公演は天王洲アイルの寺田倉庫と新宿FACEのオフシアター歌舞伎、
3方向が客席で客席からの通路も舞台と云うなんとも不思議な空間のお芝居でした。

今から思えばコロナも全く関係なく自由奔放 考えられない演出方法でしたが、
実験的な上演の仕方で異次元空間の意義のある公演でした。

 

この舞台を体験しますと、これから先の歌舞伎は一体どこまで進化するのだろう。

どんな変化を遂げていくのだろう、と新しいものが生まれる瞬間に立ち会った気分で、

ドキドキしておりました。

 


歌舞伎座ばかりの舞台を勤めておりますと、こう云った異次元の舞台も
懐かしく思われます。


21日に千穐楽を迎えた『猿之助と愉快な仲間たち 森の石橋×松』も
これに似た舞台空間でしたね(笑)

コロナを体験した後で、あの小さい劇場での、満席のお芝居を見ますと、

ようやくここまで来たと思わずにはおられませんでした。


大きい劇場と小さい劇場はお芝居の仕方が全く異なり 
ひと月で両方の舞台を体験する事は貴重かも知れません(笑)

またオフシアター歌舞伎のような公演も再開される事を祈っております。

3年前にも一度掲載させて頂きましたが、その時の舞台を書かせて頂いた絵を
もう一度掲載して思い出とさせて頂きます。



懐かしい舞台ですね(笑)

 

新しい試みの舞台、これからは上演できるでしょうか?