一昨日の夜に放送していた『プレバト』を録画して昨夜、夕飯時に見ておりました。

俳句部門で梅沢富美男さんが作られた俳句がとても興味深かったので
今日はそのお話を・・・。


お題は「美容院」で50句の中に掲載されるか、シュレッダーか? でしたが、
梅沢さんの句は「髭あたる 泡の甘やか 目借り時」でした。

この「髭あたる」と云う言葉の夏井先生の解説が面白かったです。
本来は「髭を剃る」ですが、江戸っ子はサ行の発音がしにくく
「髭をする」と発音してしまうのだそうです。

「する」は、博打で賭け金を「する(持ち金を使い果たす)」に通じるために
縁起が悪いと考え「賭けが当たる」を引用して「髭をあたる」と云ったのだそうです。

なるほどそう云われれば、いろいろ調べてみると するめ=あたりめ すり鉢=あたり鉢 
などと同じ使われ方なのですね。

他に梨(なし)も無しで縁起が悪いと云う事で梨=有の実 
鏡餅を割る事を鏡開きなどと引用されている訳ですか・・・、

聞くところによると、漫画で有名な東京の亀有も昔は亀梨と云う名前の土地だったそうです。
それが変じて亀有、江戸っ子は何でも縁起を担ぎますね(笑)

歌舞伎の『髪結新三』や『お染の七役』などに登場する髪結いの台詞も、
「旦那 やりやしょうか?」と云われる方も居られますが、
「旦那 あたりやしょうか?」と云う台詞の方も居られました。


梅沢さんの句はめでたく掲載決定!

なんとなく見ていた番組でまたひとつ歌舞伎のお勉強ができました(笑)


ところで、この「髭をあたる」の由来自体が「剃る」を「する」と
発音する江戸っ子から来ております。

関西人ではありえない発音からくる所謂忌み言葉ですが・・・
逆に関西では、髭をあたるって云うのでしょうか?? 云わないのでしょうか?

言葉の知識としては「髭をあたる」は知っておりましたが、私自身は使いません
関西では使われているのでしょうか??

関西在住の方のご意見をお知らせくださいませ。

東京での生活の方が長くなってしまっておりますので、家では大阪弁ですし、
ネイティブではあるのですが、おそらく昔は使っていなかったような言葉も、
自然に話すようになっている 今日この頃。

テレビなどでもいろいろな言葉に触れる機会が多くなりましたので、
逆にわからなくなってしまいました(笑)