今日の読売新聞朝刊の「編集手帳」に興味深い事が書かれてありました。

野球の内容で先日17日(日)の日本ハムVSロッテの試合でロッテの先発、
佐々木朗希投手が10日のオリックス戦に続いて2度目の完全試合を達成しそうになりました。

完全試合とは投手が9回を投げ切り打者27人、ヒットはもちろん
四球や死球もなく一人も塁に出さないで勝利投手になると云う事です。

投手として在籍中1回だけでも達成の難しい完全試合。
それを2度も達成しそうになるとは本当に令和の怪物ですね(笑)

このニュースはパ・リーグには疎い私も知っておりました。

ですが、完全試合のまま8回の攻撃が終わったあと9回のマウンドには立たず、
0対0のままロッテの井口監督は9回に投手を変えてしまいました。

結果、佐々木投手は8回まで投げたのに記録としては17イニング連続無失点
だけで勝敗の記録も残りません

現在では球数100球を越えてのマウンドはかなり体に影響があると見られ
佐々木投手はこの時点で102球、その数字が限界らしいです。

そらそうですよね、1球1球を全力で投げるのですから
100球はかなり体力を消耗するでしょうね。

そして読売新聞の記事はこの事について「その場では誰にも正解の知れない判断」
とありました。

2度目の完全試合、ファンは見たいと思うし記録としても残してあげたい
と思うのはの人情、でもここで無理をしては、これから後の事 
長い野球人生を続けるには支障になると・・・。


これは人生にも云えますね。

誰の人生にも必ず、ひとつやふたつ難しい判断が迫られる時があると思います。

結果はひとつしかありません あの時こうして居れば、
と後から考える事はできるもののその時は選んだことが人生。

連続2回の完全試合はできなくとも佐々木投手はまだ20歳、
2度目の完全試合のためにここで一度、退くことも大事だったのかも知れません

それに「9回までやらせてください」とは云わず、監督の云うまま
「信頼していますので、監督の判断にお任せします。」と云い切った
佐々木投手の人柄の大きさにも感心しました。

そして新聞にはゲーテの言葉として「望んでかなう事なら努力に値しない、
望んでもかなわないことだからこそ、努力する価値がある。」・・・と、

「同じ偉業に挑戦するには再び完全試合を達成しなければならず、
望んで叶う事ではあるまい」とありまししたが、佐々木投手なら
その機会はそんなに遠い時期ではないと思えることが凄いなあ~と、

過去に10数人しか達成していない完全試合、その偉業が一人で2回。
それが夢ではなく現実に・・・その日を楽しみに待っております(笑)