歌舞伎座『三月大歌舞伎』の初日を迎えた日に『六月大歌舞伎』の演目が発表されました。
来月の五月は猿之助さん 歌舞伎座は休演ですので私もお休みの公算が大きいです。


六月の第1部 『菅原伝授手習鑑 車引』『猪八戒』に猿之助さんが出演されます。
『車引』は面白い顔合わせですね。

巳之助さんの梅王丸に壱太郎さんの桜丸 松王丸には松緑さん
それに猿之助さんが藤原時平とは驚きました(笑)

『車引』江戸型と上方式はちょっと演出に違いがございます。
本来 松王丸 梅王丸 桜丸は三人独特の隈取を取り
桜丸は「むき身」の隈取ですが上方式は桜丸の隈は取りません

「むき身」と云うのは以前にも書きましたが、『助六』の様に

二枚貝の殻をあけた時の形に似ているから「むき身」と申します。

時平の訪いを告げる金棒引きも江戸型はやはり隈取を取った派手な衣裳ですが、
上方式は供侍の扮装です。上方式の方はちょっと地味かも知れません

壱太郎さんは上方系の役者さんですが、どちらの型で勤められるのか?
興味のあるところですね(笑)



そして2番目が猿之助さんの『猪八戒』 この演目 私も猿翁旦那の写真でしか知りません
この舞踊は澤瀉十種のひとつですが、舞踊会の時の記録はございますが
おそらく本公演では上演されていないのではないでしょうか?

珍しい演目で猿之助さんの猪八戒、孫悟空には尾上右近さんと云う舞踊として
これも面白い顔合わせです。 わりと激しい舞踊と聞きました。


第2部は染五郎さんと白鸚さんの『信康』 梅玉さん松緑さんの『勢獅子』
第3部は仁左衛門さん 玉三郎さんで『与話情浮名横櫛』で
3つとも全然 彩の違う演目ですね(笑)

そして六月から役者さんも出演が1部2部3部の単独だけではなく
部跨ぎの出演も可能となるそうです。

今までは歌舞伎座滞在が短時間の出演でしたが、今後ひょっとしたら私たちもまた
部跨ぎの出演を依頼されるかも・・・?

今までのコロナ禍での厳しい規制

これはこれでよかったのですけどね(笑)
でも仕事とあれば致し方ありません

六月の演目もどうぞお楽しみに・・・。