今日も何とか『新・三国志』の舞台、無事に終わりました。
まだ始まったばかりですが、緊張の舞台は続きます。

なぜ緊張するのか? もちろん舞台に立つ上で緊張しない方がおかしいですが・・・。

ひとつ考えられるのは、猿之助さんのお芝居が
猿翁旦那そっくりだと云う事でしょうか?(笑)


2幕の幕開き成都の勢揃いや樊城の急使、その後の関羽との別れの場面など
23年前とついつい錯覚してしまいます。

猿之助さんの関羽の目の輝き、お芝居の呼吸、なんだか猿翁旦那と一緒に
お芝居をしているように感じて それで緊張してしまっているのでしょうか?(笑)


思えば23年前の樊城の別れの場面では、猿翁旦那の関羽で猿之助さんが関平、
私は馬良として出演しておりました。

今回は猿之助さんの関羽で團子さんの関平 役こそ違え私も同じ場面での周倉。
時代の流れとともに『新・三国志』の歴史の流れを見ているようです。



23年前の『新・三国志』に出演されていた人は今回も多くおりますが
では何人の人が23年前と同じお役を勤めているでしょうか?

もちろん筆頭の劉備玄徳の笑也さんはシナリオこそ違え23年前と全く同じお役。

その他で調べたところ、澤五郎さん 裕喜さんたちの劉備軍の兵士もそうでした。

さらに桃園での長老の欣弥さん 魏の国の医師、華侘の寿猿さん

同じく魏の国の武将、典韋の猿四郎さん 

 

お役は違いますが四天王としての私、猿三郎の周倉。

23年前とお役的に同じなのは数人と云う事ですね(笑)
長くやって来たものです。


笑也さんと同じく全く23年の年齢を感じさせないのが魏の武将、典韋の猿四郎さん 
 

(楽屋で撮りましたので背景が雑なのはお許しください。)


今回の『新・三国志』はお芝居が重点的な中で少ない立ち回りで
孤軍奮闘されているのは猿四郎さんだけです(笑)

猿四郎さん無くしてスーパー歌舞伎や古典歌舞伎の立ち回りは
成り立って来なくなりました。

役者だけでなく立師としても今は重要なポジションになって来ました。

 

今月は同じ楽屋ですが、出番がすれ違いですので、あまり話す時間はありません

千穐楽まで頑張りましょう!