今日の東京は午後から大雪なりました。

雪がちらつくとは天気予報で聞いておりましたが、こんなに大雪になるとは思いませんでした。

 

まだ、降り続いております。

 

さすがに夕方から出かけるのは気が引けました。

ですが歌舞伎座に行かない訳には行きません(笑)

 

と云う事で、このブログをお読みの方はすでにご存じなので余すところなく書かせて頂きます。

何回ともなく出演させて頂いた『義経千本桜 四の切』ですが、私がこの場面で
もっとも多いお役が桜の木から登場する狐忠信の吹替でした。

猿翁旦那はこの演目1000回以上勤められておられますが、私も忠信の吹替は
600回は越えていると思います。

それ以外のお役では間に登場する腰元、また名題披露のやは法眼妻の飛鳥を何回か
勤めさせて頂きました。


その他には実川延若さんが『四の切』を勤められ時、1度だけ荒法師のお役を
勤めた事がございます。

 

もっともおもだかや型と違い長刀は持っておりません
狐に化かされた有様で麦わらぞうりが刀のつばのかわりで
割り竹が模じった刀を表しておりました。

さらに珍しいお役では2005年(平成17年)9月の博多座では

玉三郎さんの静御前で右團次さんの佐藤忠信実は狐忠信の時に

なんと亀井六郎をこれも1度だけ勤めさせて頂いた事がございます。

正直、腰元と吹替を卒業した私にはもう『四の切』の出番はないと思っておりました。
もっとも川連法眼か飛鳥はよほどの事がない限り、私には回って参りません(笑)

今月はお休みかとも思いました『四の切』
思いがけず間の腰元の場面に近習として登場するとは・・・(笑)

ですが、笑也さんの飛鳥、段之さんの振袖の腰元と同様 私も海外公演や
忠信編の『四の切』の時は前の二人と一緒に腰元で出演していたのです。

今月、久方ぶりに出の前に上手に3人が集まりまして「このメンバー久しぶりだね」(笑)
何十年かぶりの出に感慨が深いです。

次回あるかどうか・・・?(笑)

今日の写真は本役のその腰元でさえ何年かぶりの振袖の段之さんです。



段之さん曰く「ようやく成人式です」・・・と(笑)

いつまでも若い段之さんでした。