歌舞伎座11月公演『吉例顔見世大歌舞伎』も今日で20日目、
あと4日を残すだけとなりました。

今月は休演日2日を除くと1日少ない24日間公演です。

お稽古と休演日でどうしても日にちが取られてしまうので
小の月は公演日数が少なるのも致し方ないところでしょうか?


ただ来年1月からは歌舞伎美人でも発表がありましたが 入場座席数が
現在の50%からおよそ70%まで引き上げられ二人並び席が増えるそうです。

少しは元に戻りつつありますが、まだまだ通常状態と云うにはほど遠いでしょうか?
それでも昨年末から今年にかけての状況より 今年末から来年にかけての方が
希望が持てて明るい感じがしますね(笑)

一昨日、昨日と第3部のお客様も50%とはいえ座席は満席のように感じました。
本来なら満員御礼 ありがとうございます。

 


来月の第1部『新版 伊達の十役』の切符の売れ行きも好調だそうです(笑)
新版とございますように、猿之助さん演じる所の十役のお役に多少の変化がございますね。

2幕が舞踊仕立てになっているので どうしてもお芝居の様には行きませんが
チラシに載っているお役、本来の『伽羅先代萩』や『慙紅葉汗顔見勢』なら
床下の荒獅子男之助のお役ですが松ヶ枝節之助となっております。

猿翁旦那の『伊達の十役』の荒獅子男之助も政岡からの早替わりのために
本来は赤っ面のお化粧を白塗りの隈取と云う独特の姿での登場でした。

新版と云う事で男之助の名前は遠慮されたのか 今回の松ヶ枝節之助は
どのような姿で登場するのか興味が湧きますね(笑)

さらに元の『伊達の十役』では発端に登場して仁木弾正に旧鼠の術を授ける
赤松満祐の亡霊は今回は登場致しません

代わりにどんなお役が増えて登場するのか『伊達の十役』をご存じのお客様は
探して見て下さいませ(笑)

私はまだですが、今日からいよいよ『新版 伊達の十役』のお稽古が部分的に始まります。
スーパー歌舞伎同様、新作物をみんなで作っていく楽しさがまた始まる訳です(笑)

土手の道哲の台詞を借りるなら「これだから、役者稼業はやめられねぇわえ~」(笑)

今月同様、来月の『新版 伊達の十役』もよろしくご観劇のほどをお願い申し上げます。