今日も歌舞伎座の出番終了後、浜町へかつら合わせに行って参りました。

こう書きますと「え?」と思われる方も居られるでしょう(笑)


つい先日、合わせたばかりなのに昨日 かつら屋さんから電話が入りました。

「猿三郎さん すいません 先日は老けでかつらを合わせて貰ったのですが、
会社から猿三郎さんのお役が来まして 若い役どころになりました。
すいませんがもう一度 ご足労願えますでしょうか?」 と こんな内容でした。

 

 

私もすっかり老けだと思っていたのですが、思わず笑ってしまいました。

私のお役 矢間重太郎(やざまじゅうたろう)だそうです。
私自身には連絡がないので、「だそうです」程度にしか 知りません(笑)

 

もちろん 討ち入りや引き上げの義士の中のひとりですので、
台詞らしい台詞はないと思いますが、塩冶義士は火事装束の襟に
各自の名前が書かれております。

それゆえ、一人ずつお役に名前がついております。

 

「すいません もっと早くお役の名前が分かっていれば 二度ご足労を頂くことは
無かったのですが・・・。」と今日、かつら屋さんに伺うと
しきりに恐縮され こちらも恐縮致しました(笑)

かつら屋さんのせいではありません

私もすっかり老けの義士だと思っておりました。

 

気持ちと狙いは 安兵衛(笑)だったとしても、まあ老けだろうなと 皆で思い込んでいた

というか なんというか(笑)

 

なんと、もともとの 赤穂浪士の該当の人物は 討ち入りの時 26歳(笑)

安兵衛が34歳と云う事ですから、こりゃどうだ(笑)

家人には ド厚かましいと云われましたが、ここまで来たら 恐縮です(笑)

 


かつら屋さんでいろんな話を聞くうちに 徐々に来月のお役のあり様が見えて参りました。


緊急事態宣言解除後は感染者数もだいぶ減少して参りましたね。

舞台が終わってまっすぐうちに帰るよりは 予定があって寄り道する方が
段々と楽しくなって来ました(笑)

 

今までは寄り道さえもなんか、気が引けて・・・。

まもなく、飲食店の時短営業も全面的に解除とか・・・?

いきなり夜遅くまで楽しむ訳には行かないでしょうが、夜、お芝居の終演後 
帰りにお店が開いていると云うのは気持ちも明るくなりますね。

 

ま、様子を見ながらお店での食事も徐々に楽しめるかな?(笑)

もう一年半以上、去年の博多座以来、夜の外食はしておりませんが、

ちょっと希望が持てる様になって来ました。