8月も今日で最後 いよいよ9月 秋の季節ですね。


歌舞伎座への通勤が無くなってから地下鉄車内での読書ができなくなりました。
ですが、今読んでいた安部龍太郎さんの『平城京』なんとか読み終わりました。

最後の方、少し読み残しがあったのですが9月までには読み終わりたかったのです。

 

と云いますのは、家人が9月1日からまた仕事に通いますので、
今度は家人が通勤車内で読みたいだろうな、と思ったからです。

 

現在、お互いが連続で読んでいたあさのあつこさんの『弥勒シリーズ』
ある巻を家人が読み終わるまで待っている間 家人がつなぎで買ってきたのが『平城京』
それを私が先に読み始めて「これ、面白い」と評価したら だいぶ気になっていた様子でした(笑)

家人の大学での専門分野、私が参考のために色んな事を聞いたら気になったのでしょうね(笑)
まさか、私が面白がって読むとは思わなかったと云われてしまいました。
普段そんなに、戦国時代や江戸時代の時代小説ばかり読んでいるのでしょうか?
確かに、あまり詳しくもありませんし、今までそこまでの興味はありませんでした。


ですが、一冊本を読みますと、フィクションとはいえ、興味が出て参ります。

それにしても藤原京から『平城京』へ遷都するお話ですが、飛鳥時代の末に
現代にも勝る設計技術から建築技術まで存在するのには驚きました。

 

まだコンピューターや重機なども存在しない時代に都そのものを移すと云う途方もない作業 
人の終結した力と云うものはすごいものですね。

 

驚くべきことに唐の都長安を模倣したきちんとした設計図があり 建築計算があり
山を崩し 窪みを埋めて平地を作る  川の流れを変え 都大路に川を引き  
現代でさえ何十年もかかる作業をたった3年ちょっとで建設する作業。 


お話の内容は移設賛成派と反対派の息詰まる戦いなのでフィクションなのですが
時代背景はとても勉強になりました。

そしてこの時代は女性の天皇が多く存在しますね。

 

こんな事まで今まで知らなかったのかと飛鳥~奈良時代と云う認識がだいぶ変わって来ました。
ある意味 現代よりすごいかも知れない。

 

今度は家人が読んでどのような感想を抱くかそれを聞いてみたいです(笑)

「今日はどこまで読んだ?」と毎日せっついてしまいそうです(笑)