8月歌舞伎座 『花形歌舞伎』もはや1週間が過ぎました。

「加賀見山再岩藤 岩藤怪異編」としての巳之助さんもだいぶ慣れて来られました。

 

総ざらいや舞台稽古などでは色々お話をしておりましたが例によって
初日が開いてからはお会いするのは舞台の上でだけ・・・。

現在、楽屋へもご挨拶さえいけません


巳之助さんだけではありません

「日蓮」の時にはすれ違いでもお会いしていた笑三郎さん 笑也さんさえ
今月聞こえて来るのはモニターからの声だけ

男女蔵さん 亀鶴さんもですね。

 

他の名題さんや名題下さんは楽屋の階が同じなので朝の楽屋入りや
廊下のすれ違いなどでは時々会うことができるのですが・・・。

他のお部屋へお喋りに行くと云う日常であった事さえ憚られるようになってしまい、
なんか歌舞伎の楽屋のあり方がコロナのせいで完全に変わってしまいました。

 

本当はこんな楽屋の状況 本意ではないのですが・・・。

そんな中 時々 私の楽屋を覗いて下さるのが門之助さんです。

 

楽屋暖簾までですが・・・

 


門之助さんはオリンピック選手村のお近くにお住まいだそうで、
ここ2週間ほどは大変賑やかだったそうです。

やっと静かになるかな? と笑っておられました(笑)


門之助さんとはお父様の先代さんが子役さんの頃より 私の父とご一緒させて頂いており
当代と私になってからでもかなりの長いご縁です(笑)

これも歌舞伎のいいところですね。

 

若い頃はあまり感じなかったのですが、年齢を重ねてこの世界に居ると
父と先代 私と当代 と云ったことがお家お家のご主人と各お弟子さんに
あてはまります。

 

私も色んなお家の三代、四代を見て来たことになりますね。
この歴史も私にとって大変貴重なことです。