『小笠原諸禮忠孝』

『青砥稿花紅彩画(白浪五人男)』

『神霊宇和島実記(のちに君臣船浪宇和島に改題)』
『双絵草紙忠臣蔵』

『千成瓢猿顔見勢』

『天竺徳兵衛新噺』

『御贔屓繋馬』

『義経千本桜』
『重重人重小町桜』

『敵討天下茶屋聚』


これらの狂言は1976年から1987年までの4月に約11年間、旧明治座で上演された演目です。
数回の再演された演目もあります。

全部が古典歌舞伎の通し狂言で その中のいくつかは昼夜にわたっての通し狂言でした。

 

1988年以後の4月は新橋演舞場に移ってのスーパー歌舞伎となりましたので
これ以後の明治座公演は劇場が新しくなってからの出演となりました。

 

 

『ヤマトタケル』『リューオー』『オグリ』『八犬伝』『カグヤ』『オオクニヌシ』
『新・三国志I』『新・三国志II』『新・三国志III』


スーパー歌舞伎も初演再演を繰り返し1988年から2004年まで16年も続きました。

これ以後はスーパー歌舞伎セカンドとなって猿之助さんが復活されましたが、
古典歌舞伎からスーパー歌舞伎まで毎年4月は、27年間ほぼ連続に興行していたのです。


もちろんこれ以外に7月は歌舞伎座で古典歌舞伎 その他 中日劇場 南座、地方巡業が入り
後年 博多座も入って参りました。


私、24歳から51歳まで ず~っとこれに携わっていたのです(笑)

 

 

古典歌舞伎 スーパー歌舞伎ともに11時開演で初日や2日目の夜の部の終演は
11時過ぎと云う事もしょっちゅう、ありました(笑)

1日中劇場の中に居り 外に出るときは出番的にたまに1時間ほど間がある時くらいでした。

 

今これなら、もう年齢的にもきついですが 猿之助さんの出番のご配慮と
コロナのおかげで、現在は楽な出番が続いております。


でもあの時の目の回るような忙しさと お芝居と云う束縛された中でも
今の私の糧となっております。 だから今のありがたさが逆にわかるのでしょう。


昔は年老いた役者さんが楽屋でよく云っておられました。

 

「昔はよかったね~。」・・・と

 

私はできるだけ この言葉は云わない様に心がけております(笑)