今日のブログはちょっとネタバレの感が強いかも知れません

ですが初日の幕が開いて1週間、そろそろそんなお話も・・・。 

ご観劇がまだの方は 十分にご注意くださいますようお願いいたします。

 

本当にネタバレ感が強いです。

気を付けてください!!!

 

 

 

 

 

今回の『日蓮』はまだ、青年日蓮(猿之助さん)の心が揺れ動いていた時期のお話です。
当然そこには自分自身の葛藤があり 迷い悩んでおります。

 

人間誰しもが持っている良い心と悪い心。

 

悪いと云っても別に悪人に走ろうとしている訳ではありません

 

進もうという気持ちと、進めばそこには障害が起きる、
あえてそんな事にぶつかるのはやめておけ、と云う否定の気持ち。


進まなければ民衆を救えない。


私には当然、こう云った大それた考え方がないのでその苦悩は分かりません(笑)

でも日蓮は悩みます。

そんな心の葛藤を二人の人物が表現しております。


日蓮自身に存在するふたつの気持ち。

そのふたつの気持ちを表しているのがこのお二人です。

 


少年、善日丸と赤っ面の阿修羅。

扮しているのは市川右近さんと猿弥さん

 

善日丸は日蓮の幼少の姿、対して阿修羅は日蓮の心に潜む怒りの姿。

 

幼少の善日丸自身も物語の中で登場し、また心の中にも登場します。

このあたりがちょっと難しく思われるかも知れませんが、日蓮の決意が明らかになった時 
このふたつの気持ちは日蓮を励ましながら消えて参ります。


私は今回の横内先生のこの表現はとても素敵だな、と思いました。

 

 

誰もが持っているこの心の葛藤、右近さんと猿弥さんのお二人とても好演です。

 

場面ごとに これはいったい どの時系列で、どういった場面なんだろう。

おそらく初見の方はそれを考えながらご覧になっていると思います。

阿修羅とは何なのか、この少年はいったい??と

 

ですが、物語を見終えますと 一気に氷解した方が多いのではないかと思います。

「あ、わかったうえでもう一度見たい」と思われる方も 多いのではないでしょうか。

ぜひもう一度見てください(笑)

 

 

舞台に向かわれるお二人に撮影をお願いしたところ 許可を頂き快く引き受けて下さいました。
ありがとうございました。