昨日の夜、ある番組の録画を見ておりました。  昨年11月に放送され この時は見逃してしまい

1月5日に再放送された番組で これを録画しておりました。

 

題名は『歴史秘話 ヒストリア』「日本誕生 知られざる物語 日本書紀1300年」

 

藤原不比等が唐の国に習って日本の歴史を文書化すると云う 壮大な大仕事でしたが
その中に日本神話、出雲の大国主命の国譲りの歴史が登場致しました。


神々が降り立ったと云われる出雲の国、そこに建築された高さ48メートルにも及ぶ巨大社殿、
下からは延々と100メートル続く階段 それを支えるための巨大柱。

 

それを記された文書には その社殿があったとされておりますが、はたして当時
それだけのものを作る建築技術があったのか・・・? と 疑問視されておりました。

 

しかし近年になって遺跡からそれらを裏付ける巨大な柱跡や渡来品、土器などが
発掘されたそうです。


私が巡業公演で出雲へ参った折に出雲大社の参道にある資料館に立ち寄ったことがございます。

 

そこにはそのモデルとなった模型が展示されておりまして、実際の大きさなら
まさに天にも届こうかと云う社殿でした。

 

 

そして国譲りのお話も登場致しましたが、正直 国譲りとは他の国(筑紫の天津国)から侵略され
占領された事を意味しておりました。

 

オオクニヌシの収める出雲の国は平和で豊かな国であるが故 ほとんど軍備がなく
兵士たちもあまり訓練をする事もなく過ごしていたそうです。


ある日突然の侵略を受け なすすべもなく出雲の国を明け渡すしかなかった「オオクニヌシ」

この物語を以前 スーパー歌舞伎で猿翁旦那が上演されて事がございます。
脚本は「ヤマトタケル」を書かれた梅原猛先生。


ですがこの作品、娯楽と云うより あまりにも哲学的で今ひとつ スーパー歌舞伎としては

お客様に受け入れられず、1997年(平成9年)4・5月新橋演舞場の2ヶ月しか上演されておりません

 

この「オオクニヌシ」の中で私は、三男のタケオサケビを勤めさせて頂きました。
長男コトシロヌシは右團次さん 次男タケミナカタは猿弥さんでした。

なぜか一番年上の私が三男(笑) 


3幕幕開きで団蔵さん率いるフツヌシに闇討ちを受け あっけなくやられてしまいます(笑)

やっぱり・・・。

 

追い詰められたオオクニヌシ以下 家族はみんな死んでしまうのですが・・・。

 

平和を求めるだけでは平和を維持できないと云う ちょっと考えさせられる内容でした。


大国主、大阪では「えべっさん」として人々に愛され 明日からは十日戎として
商売繁盛の神として親しまれておりますが、大阪もどうも 緊急事態宣言を発令されるとか・・・?

 

昨年、私も訪れた「えべっさん」 難波から今宮戎神社まで 延々と続くあの賑やかな縁日などは
明日からは どうなるのでしょうか?

 


今日の写真は24年前の「オオクニヌシ」のパンフレットと


私のタケオサケビの姿です(笑)

 


まだ若いですね(笑)

 

NHKの歴史秘話 ヒストリアを見て この姿を思い出しました(笑)